私たちの取り組む課題
約20年前、岩見沢市のあやめまつり(現・彩花まつり)では、ねぶたが街を練り歩いていました。そのねぶたを制作したのは、JR岩見沢運転所の職員と北海道教育大学岩見沢校の学生達でした。使わなくなった汽車の車庫で、学生や市民が協力して作っていたそうです。大学にも「ねぷ研」と呼ばれるサークルも誕生し、みんなで岩見沢のねぶたを守って来ました。しかし、JRのねぶた撤退と学生の卒業・大学の学科再編の波にのまれ、惜しくも岩見沢からねぶたの文化は無くなってしまいました。今では20年前に岩見沢でねぶたがあったことを知る人も少なくなってしまいました。
かつては炭鉱で栄えた岩見沢市も人口が年々減少し、空知管内最大の年でありながらも、今では8万人を割るまでに来てしまいました。子供達からは「将来は札幌に住む」「岩見沢に住むわけないじゃん」と声が聞こえてきます。岩見沢ねぶた祭をきっかけに、岩見沢を好きになる、年に1回でも岩見沢に帰って来たくなる、そんな街にしていきたいです。ねぶた祭は、山車の制作、お囃子、跳人、観客、様々な関わり方があります。子供の頃に関わった記憶、大人になった時にまた蘇ってほしい。そう思っています。
なぜこの課題に取り組むか
2021年8月21日(土)から10月16日(土)まで、岩見沢ねぶた祭を開催します。当時関わっていたJRの職員・大学教授・OB・OG、そして現役大学生、多くの市民を巻き込んで、岩見沢ねぶた祭2021が開催されます。また、これからの祭の担い手となる子供達に向けて、岩見沢をもっと好きになってもらうためにふるさと教育や文化芸術とのふれあいの場づくりなど、市内小中学校での出前授業や商店街においてワークショップを展開しています。
寄付金の使い道
岩見沢ねぶた祭の開催に伴う費用や、商店街に設置している情報発信拠点「ねぶくろ」の運営費用、祭を継続するための後継者育成などに充てられます。