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ビジョン

ISAPHは、開発途上国での保健医療協力を実施する団体として、一人ひとりが自分の健康を「自分の問題」として理解し、予防できる病気などから自らを守っていけるように、人と地域を育てることを目指しています。

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私たちの取り組む課題

①栄養状態の改善

 ラオスは乳幼児の死亡率が非常に高い国です。ISAPHは活動地域において、ビタミンB1欠乏症が乳児死亡の原因の一つになっていることを発見し、B1剤補充と教育によってB1欠乏症による乳児死亡を大幅に減らすことができました。しかしまだ多くの子どもたちが今も慢性的な栄養不足の状態に置かれており、ISAPHの活動地域における発育阻害児の割合は43.7%となっています。マラウイにおいても、5歳未満の発育阻害児は42%(2016年ユニセフ子供白書)となっており、ISAPHの活動地域においては33%以上が発育阻害状態にあります。

 ラオスでもマラウイでも、伝統的な自給自足農業で得た産物が家庭の主な食材になっており、偏った食材しか摂取できていないことに栄養不良の原因がありそうだと推測されます。そこでISAPHは各家庭の農業の中で多用な食材を確保するための農業支援と、それに続く多様な食材摂取の支援を行っています。


②健康教育、保健人材の育成

保健サービスを担っていくのは現地の人材です。ISAPHでは、現地の保健スタッフと一緒に活動することで、ラオスやマラウイへの技術移転及び人材育成に取り組んでいます。

 また、母親たちに対しても、その土地の食材を利用した栄養バランスの取れたレシピの紹介や、家庭を衛生的に保つアイデアなどを健康教育という形で提供しています。

 スタディツアーでは、開発途上国の生の状況を見てもらい、現地職員の取り組みを見てもらうことで、参加者に途上国の実情への理解を促し、公衆衛生活動の現場を理解してもらうなど、日本人の人材育成を目指しています。


③妊産婦健診

『安全なお産のために病院で生みましょう』と言うことは簡単ですが、病院への交通手段の問題、或いは経済的な理由により病院に行けない人が多くいるのが村の実情です。健康状態に問題のある妊婦さんは、早く病院に行かないと母子の命に大きく関わってきます。

 ISAPHは、現地保健局と共に巡回型の妊産婦健診を実施し、妊婦さんへの妊娠に関する正しい知識の普及とハイリスク妊娠の患者を早期に特定する活動に力を入れています。 

 途上国の村では、医療だけが独立して問題を抱えているわけではありません。文化や習慣、貧困、教育、社会環境などの要素が絡み合って今の医療の問題が発生しています。そのため、これから途上国の医療問題に取り組んでいく上では、医療以外の多方面の専門家、NGOとの連携を強化しています。

なぜこの課題に取り組むか

 ラオス・マラウイの母親と子どもの問題として、語らずにはいられないことは「栄養」の問題です。特に、人間の将来的な発達、すなわち長期的に影響を与える「最初の1,000日」の栄養状態は、非常に大きな問題となっています。

 しかし、私たちの活動する村に住む子供たちすべてが病的で栄養不良ということではありません。健康的に暮らしていて、栄養状態も良く、すくすくと成長している子どもたちも確かにいます。

 では、そのような子どもたちはどのような違いがあるのでしょうか?

そこに、私たちの日々の活動の意味・意義が隠されています。住民は、生活を当たり前のものとして考えているので、十分にその「違い」に目を向けることができていなかったりするのです。ですから、「どのようにすれば、ラオスの農村部でも健康的に暮らしていくことができるかを探ることは、この活動の大きなねらいです。私たちは村を街にして発展させたいのではなく、村の暮らしの中で、彼らができる方法で母と子が健康に暮らすことができるようにしていきたいと考えています。

 自分の健康を守るうえで大切なことは、すべてではないとして、自分の健康は自分でコントロールできる部分があるということ、つまり一部の病気や病的な状態は予防できるものがあることを理解することから始まります。そして、今までの非健康的だった行動が変わって、より健康的な生活(例えば、6カ月未満の子どもには母乳以外をあたえない、子どもがご飯を食べてからお菓子をあたえるなど)になっていくことを目指しています。

しかし、一人ひとりが理解するだけでは難しいであろうことも想像することができます。例えば、子どもが急に具合が悪くなっても車やバイクがなければ、病院に行くことが難しいかもしれません。読み書きができない母親は、母子健康手帳に書かれている意味を理解することができないかもしれません。ですから、それらを村のなかで助け、支え合えるように「村づくり」も大切になってきます。

 そして、努力して健康でいようとしても、絶対に病気になることはないなどは誰にも言えません。ですから、体の調子が悪いとき、自分の健康に不安があるとき、妊娠中などいつもと違う状態にあるときなどは、きちんと医療機関を受診することも大切です。

ですから、住民が病院を受診して「ああ、よかった」と思えるように、ラオスの病院で提供される医療サービスは良いものである必要があります。いいえ、そのためにはサービスだけでなく、医療従事者の数も増やしていく必要があるでしょう。ラオスの医療従事者においては、まだまだ量も質も足らないと言われることが少なくありません。しかし、ラオス政府の努力や、他国のODA、そして国際機関などの協力もあり少しずつ、改善していると言われています。

 私たちISAPHは、住民に寄り添って活動をしているので、病院内で活動することはあまり多くはありません。しかし、病院に行って帰ってきた人に、サービスはどう感じたか、行ってよかったかなどの質問をして、住民から話を聞くようにしています。そして、それらを病院のスタッフに伝え、病院の改善に取り組んでもらえるように、住民の声を代弁する役割も果たしています。

寄付金の使い道

皆様からいただいたご支援は、現地での母親と子どもの健康を守るための活動の資金として利用させていただきます。


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