私たちの取り組む課題
芸術文化は市民共有の財産であり、市民は等しく芸術文化活動に参加・鑑賞する権利と、
それを守り、育て、創り出す責務を担っています。
芸術文化にかかる権利は、人間の基本的人権のひとつであり、市民自らが「参加、鑑賞、
育成、創造」の担い手であるべきであると考えます。そして市民の手による豊かな芸術文化活動こそが、
地域の振興、コミュニティの形成に大きく寄与すると存じます。
私たちは、以前からそれぞれの芸術文化活動等の場で、芸術文化活動を通じた豊かな地域づくり、
人づくりの事業を進めてまいりました。しかしながら、昨今の社会状況は、長引く経済不況と
国・地方自治体の財政難の影響もあり、芸術文化活動の振興を図る上では大変厳しい環境にあります。
なぜこの課題に取り組むか
地域の芸術文化活動を振興しようと全国各地に公立ホールが数多く誕生しました。
市民の発表の場、鑑賞の場は飛躍的に充実してまいりました。
しかし、多くのホールでは従前の「貸し館的な管理の枠」を越えられず、
市民協働による芸術文化活動の展開にまで力をそそぐ例はあまり多くありません。
私たちは、こうした芸術文化を取り巻く諸々の環境を改善するためにも、
市民自らが切り拓く芸術文化活動推進のため力を結集し、
本当の意味の市民協働による芸術文化の環境作りに汗しなければならないと考え、
市民が担い手となり、市民が協働して行う芸術文化活動をサポートする市民組織を立ち上げました。
支援金の使い道
いわてアートサポートセンターは、
地域の芸術文化を市民の力で産み育てる「アートの地産地育」を旗印とし、
市民の協働により次のような事業の展開を考えています。
- 子どもたちから高齢者まで、多くの市民が芸術文化活動に参加する機会と鑑賞機会の増進を図る事業
- 地域の芸術文化の創造と発信を促進する事業
- 市民協働型文化施設「風のスタジオ」運営事業
- 文化施設・社会教育施設等の管理運営とその運営指導・評価を行う事業
- 地域の芸術文化の育成支援及び教育普及活動に関する事業
- 地域間の芸術文化交流事業(国際交流を含む)
- 地域イベント及び社会教育・コミュニティ活動促進に関する事業
- その他芸術文化及び地域活性化に資する事業