私たちの取り組む課題
自然と人の関わりによって形づくられたその土地ならではの生態系・暮らし・文化などがある場所を「ふるさと」と呼び、主に
・「ふるさと」への関心を広げる活動(情報発信・交流や体験の場、農村ステイ・まちづくり)
・「ふるさと」で生きるチカラ(感性や思考・知恵や技など)を持つ人づくり
・「ふるさと」の耕作放棄地や荒れた里山を、ボランティアの手で再生し、体験の場として活用していく活動
に取り組んでいます。
なぜこの課題に取り組むか
ふるさとを未来につなぎたい
「初めて来たのに、なぜか懐かしい」「この農村景観に心なごむ」「ほっとする時間が過ごせる」
ここには様々な方が「ふるさと」を体験しにやって来られます。
- 都市で生まれ育ち、祖父母の家を含めて「ふるさと」と呼べる場所がない方
- 祖父母の家が農村だったけれど、田んぼをやめてしまって、子ども時代の原体験をわが子に味わわせたいという方
- いつか農村に暮らしてみたいので、まずは体験してみたいという方
また、
- 豊かな自然の中で楽しい体験をしてリフレッシュしたい方
- 環境教育や環境ボランティアワークに関心のある方
などなど
「ふるさと」の景観を形づくる田畑や家並み、野山、草花は、人の手が入ってはじめて成り立っています。
一方で「ふるさと」を維持している方々は高齢化し、今地域に住んでいる人だけでは、持続可能な形で未来につなぐことは不可能です。
私たちの原風景である「ふるさと」を未来につなぐにはどうしたらいいんだろう。
まずは、ふるさとの豊かな自然や文化、人に出会い、楽しく体験をしながら、その魅力にふれていただけたらと思っています。
それから、里山づくりや耕作放棄地などでのワークに参加してくださる方も募っています。
同時に体験したことが、これからの「ふるさと」のために自分にできることを考えたり、将来アイデアを生み出したり、なにかの実践につながったりしていったらとても嬉しいです!
また、こういった体験の場づくりを寄付サポートしてくださると幸せです!
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設立趣旨より
自然豊かで昔からの暮らしが今なお残るわたしたちの「ふるさと」は、過疎化・少子高齢化、農林業や伝統文化の担い手不足などの問題を数々抱え、コミュニティー機能の維持が不可能になってきています。耕作放棄地、荒れた森、廃校、廃屋、その末には廃村…という現象も水源地から順々に起こっています。
わたしたちは、ここで起きていることは、地球全体が抱えている環境問題や、「本当に豊かな暮らし・生き方」「これからの開発の在り方」を求める人々の姿とつながっていると考えます。
平成15年3月、わたしたちの「ふるさと」にあった三次市立上田小学校も時代の流れに逆らえず廃校となりました。小学校は地域の人々にとってふるさとのシンボル的な存在であり、またさまざまな意味で「つながり」の接点でもありました。「大切なものを失った」という逆境の中で、わたしたちは「ふるさと」が持つ教育力・癒しの力・居場所としての機能・自然と人の共生力・農的な暮らしの知恵や結の精神・農村景観などの「豊かな価値」について再認識させられました。また、その豊かさは人々の幸せ感につながっていることに気付きました。
そして、旧上田小学校(通称ほしはら山のがっこう)を拠点としたふるさと自然体験による交流事業や地域づくり活動を重ねる中で、都市住民・大学生などの若者・子どもたち・自然体験活動指導者・諸外国からの訪問者・アーティスト・農林業ボランティア・地域おこしボランティアなどとつながる機会を得ました。そのなかで農山村の持つ豊かな価値や資源そして課題を「ふるさと」とつながる人々とシェアし、共有・活性化または解決に向かえる仕組みを構築することが、これからの持続可能な地域社会づくりに貢献することができる一つの形であるという考えにいたりました。
さらに、このような活動を行うにあたって社会的な信用を得て活動を推進していくため、また今後の諸事業を遂行していく上で様々な契約の必要性が生じたため法人化が急務となりました。ただし、営利を目的とはしていないので会社法人の形式は似つかわしくありません。そこで、特定非営利活動法人ほしはら山のがっこうを設立することにいたしました。
寄付金の使い道
より多くの子どもたちや親子に体験や交流の機会を!
「ふるさと」を体験する場づくりに必要な資源が不足しています。
また「体験の格差※」の課題のある中、利用料や体験料を出来るだけ低く抑えており、体験の充実化や地域課題解決への取組への展開のために多くのボランティアの方々のご協力や物品寄付・寄付金を活用して活動しています。
皆様からのご寄付を基に、
- 体験の格差を是正・・・「ふるさと」を体験できる機会を、より多くの子どもたちにつなぐ活動に生かします。
- 体験資材の充実化・・・「ふるさと」体験をより充実させるための資材や備品購入に生かします。
- 体験の環境づくり・・・「ふるさと」体験の場として、耕作放棄地や荒れた森を体験の場として利用できるよう手を入れる活動に生かします。(景観や生態系を守ることができ、また安全に体験を実施することができます。)
に取り組み、ボランティアの方々と共に、より豊かな体験や交流活動を大切に広げて行くことに役立てていきます。
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※体験の格差=所得格差や家庭の事情が、体験の機会の有無に大きく影響していること