私たちの取り組む課題
はじめまして。
一般社団法人HOMIES(ホーミーズ)、代表の松井と申します。
私たちは少年院を出院した少年たちが、社会に戻ってからも孤立せず、社会に復活し、貢献できるような人格へと成長できるよう、「仲間」と「ココロ」の両側面からサポートをしている団体です。
加害側にある彼らが非行の道から抜け出すために、大きく2つの要素が必要不可欠だと考えております。
一つは「仲間とのつながり」です。
少年院の中にいる少年たちと関わる中で話を聞いてみると、多くの少年は「自分の居場所が欲しかった」と言います。自分が認められ、愛され、必要とされる居場所を求め、彼らは非行の道へと迷い込んでゆくのです。
生まれた環境が恵まれない子たちも多くいます。生き延びることに必死な少年たちもいっぱいいます。
彼らの周囲に少しでも認めてくれる大人がいる、愛してくれる大人がいる、必要としてくれる大人がいたら、どんなに救われたことでしょう。
仲間との健全で建設的なつながりをサポートすることで、彼らの人間関係の基礎を学習する場を提供していきます。
そのためにオンラインコミュニティを活用し、オンライン上での仲間とのつながりでサポートをします。
そして、もう一つは「自分との付き合い方」です。
多くの少年は自分の感情との付き合い方がわからない。自分の気持ちをどう表現したらいいかわからない。周囲は暴力的な大人が多かったので、そのやり方が当たり前だと思っていた。そういう少年も多くいます。
自分の気持ちとの適切な付き合い方や表現の仕方をトレーニングし、彼らが自分自身とのつながり直しが出来るようサポートしていきます。
そのために彼らに向けたワークショップや講座などを開催し、ソーシャルスキル(社会的スキル)トレーニングを実践してまいります。
私たちは、本業で【心理職・対人援助職】をやってきたメンバーで構成されている団体です。心やコミュニケーションのスペシャリストです。
これまでの知識・スキルを彼らのために活用することで、再犯防止はもちろんのこと、少子高齢化にある現代に彼らの本来の持つパワーや能力を発掘し、磨くお手伝いをすることが、将来の日本にとっても必要だと思っています。
強制ではなく、共生(共に生きる)
競争ではなく、共創(共に創る)
競合ではなく、響合(響き合う)
そのような世界を目指しています。
なぜこの課題に取り組むか
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被害は加害者を生み、
加害者は被害を生む
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加害と被害や紙一重です。加害と被害のスパイラルから抜け出し、平和への一歩を推し進めるための活動をしています。
私は多くの少年たちと関わる中で、また自分自身が心理の領域で得た情報や知識の中で、『加害者は一番の被害者である』と常々感じてきました。加害者の過去には、必ずといっていいほど被害者になった経験があります。
次の被害者を生み出さないためには、まず加害行為者の中にある被害の傷を癒すことからスタートだと思い、取り組み始めました。
寄付金の使い道
寄付金の使い道は、以下の内容になります。
■団体運営費
・少年のサポートに関わるプロボノスタッフへの報酬支払い
・家賃(オフィスの家賃、集合イベント実施の会場費等)
・通信費(電話代、インターネット代、サーバーレンタル費等)
・広告宣伝費(パンフレット制作、活動周知のための広告関連費一式)
・交通費(必要に応じて打ち合わせ、少年との面談等に係る交通費等)
・その他諸経費(税理士報酬、非常勤事務員の報酬、郵送費等)
■今後の展望
・コミュニティーが育ち、運営が安定してきたら、ネクストステージとして【自立準備ホームの設立】を目指します。
そのための初期費用を少しずつ貯蓄してまいります。