事業の目的
不登校のこどもたちを守る
近年増え続けている不登校のこどもたち。
2022年度の文部科学省調査によると、全国における不登校の小中学生は約30万人で、過去最高の人数となっています。
なんらかの理由で、学校に行けない、行かない選択をした子どもたちが全国にたくさんいます。
その理由は様々で、特性や障がい等によって学校に馴染めなかったり、学校で辛いことや嫌なことがあって
それが深く心に残ってしまっていたり、複雑な家庭環境などに起因することもあります。
社会全体で考えなければならないのは、この不登校の実態をしっかりと受け止めて、
どんな状況にあっても、未来ある子どもたちを守っていくことだと思っています。
残念ながら、既存の教育システムだけで多様化した子どもたちに対応しきるのは非常に難しい。
地域にもっと、不登校の子どもたちの居場所を。
学校へ行けなかったとしても、安心して通える場があり、他者と関われる機会が必要です。
子どもたちが未来へ向かう選択肢を増やしていけたらと考えて、
フリースクール事業を始めました。
これまでの活動
人と関わる楽しさを
フリースクールでは小学生から高校生まで、
学年・特性・障がい等で特段制限はせず、一緒に過ごしています。
基本的には自由に過ごし、各自の興味や関心に取り組むという方針ですが、
人と関わる楽しさを感じてもらおうと、「一緒になにかする」ということを大事にしています。
お昼の献立をみんなで考えて買い物に行き、調理して、家族のようにご飯を食べる。
オリジナルグッズを作って、フリーマーケットに出店する。
地域の公園で思い切り遊んだり、体育館で運動したり。
なにをするかは、子どもたちと一緒に考え、相談しながら決めています。
これまでの事業成果
みんな笑顔で明るく
子どもたちは過ごす環境次第で、いい方向に変化していけることを日々実感しています。
とても嬉しいことに、フリースクール来ているこどもたちはもれなく、
出会った頃よりも笑顔が増え、明るくなり、主体的になっています。
子どもたちは、ボランティアスタッフを含む地域のいろんな大人たちと交流するなかで、
自分を受け入れてくれる味方が増えていることが実感でき、日常に安心感が生まれてくるのだと思います。
これからみんなが何に興味を持って、どんな成長をしていくのか。
子どもたちの家族と同じくらい楽しみにしているし、伴走していけることはとても嬉しいことです。
まちや社会全体で、多様なこどもたちを守っていく。
フリースクールを通して、そんな世の中に近づいていけたらと考えています。