事業の目的
身近に頼る人がいない高齢者たち
高齢化が世界で最も進んでいる日本。
2025年には、3人に1人が高齢者となると言われています。
そんな中、高齢者の社会的孤立が大きな問題になってきています。
一週間に一度くらいしか人と話をしない、行くところがない、困ったときに助けてと言える人がいないなど、
日本の高齢者の30%が、日常で他者との"つながりがない"と感じているという調査もあります。
老いによって自分のできることはだんだん少なくなり、友人や知り合いとの別れは増え、身近に頼る人もいない。
頑張って生きてきた先に待っている未来として、どれだけ寂しいことでしょうか。
そんな高齢者に困りごとの解決を通して、つながりを持ってもらい、
少しでも暮らしの安心感がつくれたらと、この活動を始めました。
これまでの活動
自分の孫に頼み事をするように
高齢者の日常の困りごとを、できる範囲で手助けをしています。
具体的には以下のようなお手伝いが多いです。
- 買い物や受診等外出の付き添い
- 住居の整理や掃除
- 草取りや雪かき
行政とも連携し、これからも地域のじいちゃん・ばあちゃんたちに、
孫に頼るように、気軽に声をかけてもらえたらと思っています。
これまでの事業成果
300回のつながりの処方
2021年の夏から活動を始めて、これまでに約300回の生活支援を実施してきました。
定期的に支援を通して関わるなかで、一緒にお茶を飲みながらいろんな話をすることがあります。
身の上話を聞きながら、どんな人も必死に今日まで頑張って生きてきたのだということ感じて、
私達の方が元気づけられることがあります。
また、それこそ自分のお孫さんのように結婚の心配をしてくれたり、
健康を気遣ってなにか持たせてくれるなんてこともあり、優しい気持ちがありがたいです。
その一方で、活動を通して高齢者の孤立や孤独の実態を肌で感じ、いたたまれない気持ちになることも多いです。
何年もお墓参りに行くことが出来なかったおじいちゃん、
足腰が悪く、ごみを出すことさえ命がけのおばあちゃん、
旦那さんが亡くなって、涙を流す毎日のおばあちゃん。
これからも困りごとの解決を通して、暮らしの安心感をつくることで、
高齢者の孤立・孤独と向き合っていきたいと思います。