事業の目的
シニアの魅力を掘り起こす
高齢化を問題視するのではなく、高齢者の魅力に着目する。
子どもの頃楽しみだった誕生日は、いつからか「また年をとったのか」と思うようになってしまいました。
いずれは誰もが高齢者と言われるようになります。
そうなった時、自分の居場所や活躍の場がちゃんと地域にあって、いつまでも生き生きと過ごしたいですよね。
長年生きてきて刻まれたシワの数だけいろんな経験をして、知恵を身につけ、今日まで一生懸命生きてきた。
それらをまだまだ活かせる元気を、シニアの皆さんは持っています。
老いという変化を楽しむ、生涯現役へ向かってポジティブに日々を過ごす。
そんなじいちゃん・ばあちゃんたちの力を集めて、
多様な住民活動や社会活動を生み出し、高齢者の健康寿命に作用するプロジェクトです。
これまでの活動
じいちゃんばあちゃんがまちのプレーヤーに
ソーシャルハウス宝島という地域の集い場で、ボランティアとして一緒に活動してくれているシニアのみなさんと、
これまでたくさんの経験をして、様々なつながりが生まれました。
各地からの視察や訪問してくれるお客さんの対応、テレビや雑誌の取材の対応はもう慣れたもの。
ご飯をつくって地域の人達と一緒に食べたり、地元の女子サッカーチームと連携して試合を応援しに行ったり横断幕を補修したりと、
いろんな経験の中で笑顔が増えて、活力に溢れる姿を間近に見ることができています。
これまでの事業成果
ばあちゃんのご飯と、民間のボランティアセンター
多様な活動を通して、やっぱりシニアの方々には「まだまだ発揮できる力が眠っている」と実感しています。
そんな力の事業化へ向けて、これから地域のみなさんと一緒に進んでいけたらと考えています。
〈ばあちゃんのご飯〉
長年の主婦経験を活かしたばあちゃんならではの料理には、特に可能性を感じています。
家族のあり方は移ろい、三世代がひとつ屋根の下で暮らすことは少なくなりました。
煮物や漬物、その他の懐かしい家庭の味をばあちゃんたちと引き出して、食を通していろんな人を笑顔にできたらと考えています。
〈民間のボランティアセンター〉
地域で支え合う共助の仕組みを、シニアの皆さんと作っていきたいと考えています。
地域の日常の困りごとを集約し、助けられる誰かができる範囲で支援する、ご近所づきあいのような距離感の互助を増やしていくことで、
高齢者の孤立・孤独に作用できればと考えています。また、元気なシニアの人手や知恵やスキルを集約することで、地域社会において様々な場面で、力を発揮できる機会を増やしていけたらと思います。
これらの事業でシニア協働モデルを確立して、
日本の各地で「高齢者が生涯現役のまちづくり」に向かえる一助になれたらと考えています。