私たちの取り組む課題
1.環境保全に関する課題
特に、里山保全に重点をおいており、その中でも放置竹林を整備して、使用できるような状態にできるような取り組みを行っています。
2.自然と触れ合う機会の減少
外で遊ぶにも遊び方が分からない、危ないから遊んではいけないなど、自然の中で遊ぶことに様々な制限がかかっている現状を改善するために、自然体験を行っています。
3.地域の担い手不足による自治会運営の課題
核家族の増加、少子高齢化社会などにより、「自分たちの地域は自分たちでつくる」ということが現実的に難しくなっています。自治会の役員も担い手不足によって、自治会の運営自体が厳しい状態にあります。それを少しでも改善するために高齢者ふれあいサロンのサポートや行事の支援を行っています。
なぜこの課題に取り組むか
団体を始めた頃は、子どもたちに対して自然体験を行う場所を作りたいという想いをもって取組みを始めました。
いろんなご縁があり、活動場所として借りたのが、長い間使用されていない空家と枯れ竹が密集して人が入ることは出来ない状態の(今のへんちくりんの事務所)として使用している場所です。
人が来れるような状態にするためにまず最初に始めたのが、「竹林整備」です。
そして、この時に分かったのが「このような状態の竹林が地域にはたくさんある」ということです。
なぜ「放置竹林」が増えてしまったのか。
その理由として、
昔は生活用品の材料(かご、はしご、しゃもじ、筍を掘って売る)などに使用するために、民家に隣接して植えられていた竹が現在の社会では石油原料のプラスチック用品に変わってしまったこと、筍を掘って売る人が減っていることなど、「使用する頻度、ものがない」という状態になっていることです。
また、土地所有者も高齢化しており、使い先のなくなった竹林は、誰も手を入れなくなったという背景があります。
このような背景があり、少しでも竹林の良さや使い道が増えれば良いなということで、竹林整備の取組みを始めました。
次に、子どもと大人が自然体験が出来る場所づくりに取り組む理由です。
年上の方から「自分たちが子どもの頃は…」という話をよく耳にすると思います。
その中で、山で遊んだり、川や海で遊んだり、鋸などの道具を使って何かを作ったりということを聞き、
確かに昔と今は住んでいる地域の環境の変化などがあるので昔のようには自然に触れる機会が減少しています。
自然に触れ合い、自分自身で発見・考え・行動する機会は子どもも大人も成長する場として重要だと思っています。
そのような自分自身の力に気づけたり、周りの自然や関わる人々に思いやりをもって行動できる場、普段行動が制限されがちな環境も多いと思うので
子どもたちのペースに合わせた自由遊びなどができる場所が作りたいと思いました。
最後に、まちづくり支援の活動について取り組む理由です。
私たちが地域で活動し始めた最初におきた出来事は、「地域の人たちから見た私たちは正直何をしているのかわからない」でした。いきなりよそ者が来て、何かしているといったところでしょうか。。。そんな中、地域の自治会に活動の説明で訪れた時などに感じたのは「自分たちのしてみたいことばかり伝えるのではなく、この地域の人たちが困っていることや現状にも耳を傾けて一緒に行動することが大事」ということでした。地域で課題になっているのは自治会役員の高齢化や自治会の行事運営するときに役員に負担がかかるということでした。そこで、自治会長さんから提案を受けたのが、自治会の月に1度行う高齢者ふれあいサロンの運営協力、地域の行事を行う際の参加などを手伝ってほしいということでした。実際、地域にかかわりだしてから、自分たちが行いたい環境保全活動などにも興味や理解を持ってもらえたり、お互いの内情がよくわかる関係性になったので、地域一体で活動に取り組むこともできるようになりました。一人ではできないことも、各々ができることを持ち寄れば可能になるということがよく分かりました。
このように、当法人では3つの事業を中心に活動していますが、どれも共通し私が大切にしていることは
「また●●したいね」「またね」と思える場所や活動、関係性になるようにしたいということです。
関わった人たちがこのような想いを持つと、自然と次につながり、その地域、自然、人をお互いに大事にすることや発展性、継続性につながると思うからです。
なので、まだまだ力不足な部分は沢山ありますが、日々いろんな人に支えられてこの活動を続けられていると実感しています。
寄付金の使い道
活動をこれからも継続していくための団体の基盤整備として、人件費としての使用、活動の消耗品を購入したいと思います。また、活動時のボランティアスタッフの昼食代や参加者の熱中症対策としての飲料や日よけなどの準備をしたいです。後々は誰でも遊びに来れる「へんちくりんプレイパークの日」を設定し、子どもたちが自分の意志で気軽に、安全に遊べる場所とするための整備費用に充てたいと思います。