私たちの取り組む課題
子どもが生まれた直後から、親として扱われ、女性であるなら、子育てができて当たり前、母性本能があるのが当たり前という思い込みの中で、育児そのものが苦しくなっている方。そして、子育てがその子ども自身の特性により、難しくなってしまっている場合もあります。
そんな状況から、子ども虐待にまでいってしまう親御さん、そこまでの行動には至らなくても、気持ちが辛く、子育てが楽しめないと思っている方、また、そう思う自分をダメな親だと責めている方もいると思います。
そんな保護者に対し、赤ちゃんとの関わり方をお伝えし、相談できる子育てサロンの運営をしています。
そして、思春期以降も子育てに終わりはありません。今、子どもたちの不登校が問題となり、親子で孤立している方たちも少なくありません。
そんな、子どもたちと保護者のために、子どもたちの居場所「パラデロ」を立ち上げ、地元に子どもたちが安心して利用できる場所を提供しています。子どもだけでなく、保護者にも癒しと学びが必要と考え「パラデロカフェ」も始めました。
なぜこの課題に取り組むか
赤ちゃんの頃から、どう関わるかということが、その後の子どもたちの育ちに影響を与えるということを学び、保護者の方に、早い段階で、関わり方をお伝えし、サポートすることで、虐待を予防し、保護者自身の子育てが楽になるということを知っていただくために、子育てサロン運営をしてきました。
思春期以降は、子ども自身が、自律に向けてありのままで生きていいということを知ってもらえるよう、子どもたちの居場所「パラデロ」を運営しています。
フリースクール、オルタナティブスクールの様々な形態がある中、「パラデロ」の子どもたちへの関わり方が、デモクラティックスクールの考え方に近いと知りました。今は、居場所(フリースペース)という形で、保護者の方も一緒に利用していただいていますが、子どもたちが自分の学校を創るという考え方に共感し、その実現が目標の一つとなりました。
それだけではありません。社会に出たら、バリアフリーとなり、障がいのある方とも一緒に活動していくことを求められるのに、学校は、特別支援クラスや特別支援学校などに分かれて、障がいのある子どもと、そうでない子どもが学習しています。
いきなり、社会に出たら、障がいのある方をサポートしながら行動するのが当たり前といわれても、どう行動していいか分からなくて当然です。
だからこそ、本当にインクルーシブ教育が必要であると考えます。
障がいのある子も、ない子も共に学べる学校を創りたいと思っています。
寄付金の使い道
今、少子化で、地元の小学校が統廃合となり、使える施設でありながら廃校となっています。そんな学校を再利用し、インクルーシブ教育を実現するために、少人数で運営するモデル校となるべく、学校を創ります。
そのために、医療、教育、心理、理学など様々な職種の方との連携も必要になります。
それを、利用者負担で賄うには、多額の経費が必要となります。
教育機会確保法が出来、一条校以外で学ぶことを認めてもらえたとしても、授業料無償化の恩恵を受けることが出来ず、保護者は子どものために、教育費を負担しています。
誰でも、どこにいても無償で学べるということが、まだ現実的でない現在、日本の将来を担うであろう子どもたちのために、新しい学校を創るために、寄付金を利用させていただきます。
誰も差別されない社会、その生きた教育の実現のため、子どもの自主性をサポートする大人が必要です。
ボランティアで出来ることではありません。私たちの思いに賛同してくださる方は、寄付という形でも、物資でも、人材でも、ぜひともご協力ください。
3年後の開校を目指しています。