私たちの取り組む課題

現代の日本社会では、核家族化や共働き世帯の増加により、地域とのつながりが希薄になりがちです。その中で、私たちが特に深刻な問題として向き合っているのが「子どもの孤食と孤立」です。
一見、元気に過ごしているように見える子どもたちも、大人とは違う種類のストレスや、言葉にできない孤独を抱えています。しかし、その「見えない困難」を安心して吐き出せる場所は、驚くほど少ないのが現状です。
私たちが活動する大阪府豊中市では、ひとり親・共働き家庭が75%にのぼり、この問題は特に深刻化しています。家庭だけで子どもたちの心と体の成長を支えることが、ますます困難になっているのです。
この孤立・孤食の状態は、子どもたちの自己肯定感の低下や健やかな発達を妨げるだけでなく、将来の社会との関わりにも影を落とす可能性があります。
だからこそ、家庭や学校とは違う、温かい食事と安心できる時間を提供する「第三の居場所」が、今、地域に必要とされているのです。
なぜこの課題に取り組むか

それは、すべての子どもたちが「自分は大切にされている」と実感できる社会を、この豊中市から実現したいからです。
「孤食」や「孤立」は、単にお腹が空いたり、一人で寂しいというだけの問題ではありません。それは、子どもたちの心から「自分はここにいて良いんだ」という自己肯定感を静かに奪っていきます。
私たちは、子どもたちが抱える「見えない困難」に気づいたとき、見て見ぬふりをしたくありませんでした。未来を担う子どもたちが、家庭環境や大人の都合によって、未来への希望を失ってしまうことがあってはならない。その一心で、私たちは立ち上がりました。
HALE ONOが提供する温かい食事や安心できる居場所は、子どもたちの「今」を支えるためのものです。しかし、私たちが本当に目指しているのは、その先の未来です。
この場所で多様な大人や友人と関わり、「自分は一人じゃない」「地域に見守られている」と感じた経験は、必ずや子どもたちの生きる力となります。そして、ここで育った子どもたちが、いつか誰かを支える側に回る。そんな「優しさの循環」を生み出すことこそ、私たちの活動の本当の目的なのです。
私たちは信じています。 子ども一人ひとりの心に小さな灯りをともすことが、地域社会全体を、そして未来を明るく照らす、最も確かな一歩になるということを。
支援金の使い道



皆様からいただいたご寄付は、HALE ONOの活動を通じて、豊中市の子どもたちの未来のために、1円も無駄にすることなく大切に活用させていただきます。
たとえば、皆様のご支援は、以下のような形で子どもたちの笑顔に変わります。
- 温かい食事の提供に 日々の活動の根幹である、子ども食堂で提供する食材の購入費用にあてられます。栄養バランスの取れた食事は、子どもたちの健やかな心と体を育みます。
- 1,000円で、子ども2人にお腹いっぱいの食事を届けることができます。
- 学びと成長の機会に 学習支援で使うドリルやノート、文房具などの教材費として活用します。「わかった!」という子どもたちの自信に繋がります。
- 特別な思い出づくりに 夏祭りやクリスマス会など、子どもたちが心待ちにしている季節イベントの運営費として使われます。地域とのつながりを育む大切な時間です。
- 5,000円で、イベントで使うお菓子や飾り付けを購入し、たくさんの笑顔を創り出すことができます。
- 活動を支える仲間のために 子どもたちに寄り添ってくれる大学生ボランティアの交通費など、活動を支えるために不可欠な経費としても活用させていただきます。
皆様からの温かいご支援が、子どもたちの「明日」を直接支える力となります。 どうぞ、よろしくお願いいたします。