私たちの取り組む課題



私たちは、郡山市内のあちこちの公園に遊び道具を持って、いわば「遊び場の出前」をしています。公園の一角で
遊び道具を広げて「公園で遊ぶきっかけづくり」をしています。
月に2~3回の日常の延長上の活動と、一年に1回、郡山市内に広く呼び掛ける「プレーカー」の活動をしてきました。
なぜ、この活動を始めようと思ったか。またコツコツ続けているか。
それは、活動している中で出会う子どもたちの声や肌で感じる状況にあります。
「どうせ今これやっても、、、」「しっぱいするかもしれないし」という子どもの声を聞くことが多くなりました。
私たちは無理に何かをさせることは無く、たいていの子どもは遊び道具の中から、思い思いの使い方を見つけてすぐに遊びだします。
その子のペースがあるので、すぐにやりたいことが見つからない子もいるし、ぼーっと過ごすのもいいよね~と思って見守っています。
でも中には、何かする前からあきらめたり、心配でかたまってしまう子どもも少なくないのです。
なぜだろう?
子どもが「主体的に」遊ぶ「場」が少なくなっていると感じています。
「遊ぶ」という行為は、本来「自分がやりたい」と思ったことをやっている行為だと思います。つまり、「遊ぶ」=主体的。
でも今は「遊ぶ」時間の中でも、大人が決めた「プログラム」や「プロセス」が決まっていることが多いように思います。
もちろん遊びの中で「教わる」のは悪い事ではなく、知らないことを知るのはとても素敵なこと!
でもその方向性が大人から子どもへ向かうだけだと、その場のこどもたちが「主体的」でないこと、ありますよね。
「思い切り遊ぶのはやめておく、、」子どもたち
もし私たちが「元気に」「外で」遊ぶこどもを「遊んでいる」ととらえているとしたら、それは私たちが偏っていますね。
「ゲームする時間がもっと欲しい~」という声も聞きます。その子がやりたいことを選んで過ごすことが「遊んでいる」だと思うので、ゲームに限らず名前の付いていない遊びも、どんな遊びだって、その子が選んでその時間を楽しんでいたら遊び。
でも、「ボールで遊びたいけどどこでやったらいいんだ」とか「家の近くに遊ぶ子いない」とか「塾まであと20分しかないから(外行ったら時間かかるし)ゲームしかやること選べないんだよね」という子どもの声を聞いたことがあります。
そもそも子どもが選べる時間、場所、状況の選択肢が狭いのが今の現状で、「自分のやりたいことをやっていいのだろうか?」と思っている子どもが多いように感じるのです。
大人も、誰かの目を気にしながら、きゅくつな思いをしている気がします。
遊び場で、大人と子どもが過ごす場面を見ていると、「このおもちゃを触って壊してしまったらどうしよう」とか「大きな声を出すと迷惑になるのではないか」ととても心配されている姿があります。もちろん、安全を確かめることや、ほかの人たちも使う公共の場での過ごし方を考えることは必要な事で、私たちも常に考えては迷い、を繰り返しています。でも、だんだんの遊び場では、ほとんど注意書きなどは書いていないのです。それでも保護者の方が、終始気を使っていなければいけない風潮(誰かの目なのか)を感じることがあります。
そこで
子どもの発想、やってみたい気持ちを大切に、おとなもいっしょに楽しむ遊び場
子どももおとなも だれかに急かされたりすることなく ゆったりのんびりできるような遊び場
が だんだん 増えていくことを願って「遊び場の出前」をしています。
なぜこの課題に取り組むか



私たちは、外で遊んでも部屋で遊んでも、スポーツでも名もない遊びでも、どんな遊びでも良い!
子どもが自分で考えて選んで、感じたことを積み重ねて、育っていってほしい。
子どもの発想ではじめたことは、ゆっくりかもしれない
しっぱいするかもしれない!
でも
「遊びは自分の人生を手づくりする練習そのもの」
と言った方がいます。
大人はハラハラするけど、しっぱいや遠回りも見守って、いっしょに楽しめる「場」を作りたいです。
ひとりひとりの子どもが人生を切り開いていく、可能性に満ちた存在で
その子どもたちの生活、特に遊び環境が豊かになることで、その子がすでに持っている力が発揮されるのだと思います。
これは、ついつい先回りして口を出したくなる大人の代表の私、、、が、先輩プレーワーカーや目の前の子どもから学んだことです。
コツコツとやっていると、迷うこともあります。
なので、一年に一度、遊び場づくりの先輩 一社)プレーワーカーズさんを呼んでの活動をしています。
「プレーワーカー」とは遊びを通して子どもの育ちを支える専門家です。
毎回、郡山の私たちの「こんな遊び場がしたいのだけど」という思いに応えつつ、相談にも乗ってくれます。
いずれは、郡山の私たちだけで、「プレーカー」を作って活動したい。
また「プレーパーク」という名前にはこだわっていませんが、
上記の課題を解決していくような、「常設の遊び場」ができたら良いなと夢に見ます。
が、まだまだ先の事。
それこそ だんだん 頑張っていきたいと思います。
支援金の使い道



だんだんの活動は主に3つあり、今までは皆様からのカンパと助成金申請をして活動してきました。
①あちこち出前遊び場プロジェクト
その小学校区の子どもたちが来られるような(駐車場もない)小さな公園に遊び道具も持って行って、時には紙芝居をしたりする
外遊びのきっかけづくりの活動
(※2025年は、①については助成金を頂くことができので、スタッフ、ボランティアの交通費、消耗品代、公園使用料などに充てています。)
②定点(荒井中央公園)での遊び場プロジェクト
近隣の小学校区中学校区の子どもが来られる公園での活動。少し遠方の方でも来ることができる。季節によって変化を楽しむことのできる遊び場。
③「プレーカー」で遊ぼう!
市内のどこからでも来やすい公園を選び、一社)プレーワーカーズ(宮城県名取市)の協力を得て、遊び道具をたくさん積んだ「プレーカー」を呼ぶ活動。
※②③は、2025年は合致する助成金がありませんでした。
そこで2025年は、今まで貯めたカンパのお金で活動しようということになりました。
②については、すべて手弁当で、できる範囲で開催する。
③の「プレーカー」はどうしても資金が足りない、、、、、
でも是非とも頑張って呼びたい!!
なぜなら
「普段の活動ではできない、木工作やダイナミックな手作り遊具などを、心待ちにしている方たちがたくさんいること」
また
「一社)プレーワーカーズのスキルに触れることによって、だんだんの活動で「プレーワーカー」の役割をしている郡山の若者たちの研修にもなっている」
のです。子どもに関わる若者も、自らと向き合い、育っています。
なんとかプレーカーを呼ぶ経費(車両借用に関わる費用)は工面したのですが
以下の資金が足りないのです。
プレーカーチラシ印刷代 30,000円 (郡山市内の小学校に配布するための印刷と印刷用紙代)
工作材料である竹を用意する資金 20,000円(竹林所有者の方へのお礼、運搬のためのレンタカー代およびガソリン代)
今回の支援金は上記の費用に使わせていただけると嬉しいです。
(※この予算たては、スタッフとして関わってくれる方々(プロである「プレーワーカー」も)が、
今年は人件費(講師料)無償でいいと言ってくれたおかげで成立しています)
どうぞよろしくお願いいたします。 あそび場つくり隊だんだん 代表 渋沢やこ(康子)