私たちの取り組む課題
Dialogue for Peopleは、困難や危機に直面する人々、社会的課題の渦中にある地域に飛び込み語り合い、写真や文章、動画、音楽など様々な表現を通じて、ともに同時代を生きる全ての人々に「伝える」ことを活動の主軸としています。
これまで私たちは、シリア・イラク・ザンビア・カンボジア・フィリピンなどをはじめとする海外の紛争や貧困、災害の現場、東日本大震災で被災された地域や沖縄、川崎など国内で起こる社会問題の現場など、国や地域にとらわれず、多様なテーマで取材活動を行ってきました。取材活動にあたっては、一人ひとりとの出会いを大切に、時間をかけて人間関係を築き続けています。そして、長期的な関係性の中で見えてくる思いや言葉を丁寧にすくい上げ、講演や自社メディアなどによって広く発信しています。
なぜこの課題に取り組むか
「無関心」こそ本当の苦しみ
「私たちを本当に苦しめてきたのは、これだけのことが起きながら、世界は私たちに関心を寄せていない、無視されている感覚なのです」
これは、戦闘が続く故郷・シリアを離れ、隣国ヨルダンで避難生活を送る、ある男性が呟いた一言。取材先でこうした言葉に出会うたびに、「無関心」という環境をつくりだしている自分たちこそが、まず変わらなければならないと考えるようになりました。
「伝える」ことで、わたしたち自身の「無関心」を「関心」に変えることが、世界各地の大きな希望となり、明日、そして未来を思い描く糸口となる。そのような思いで「伝える」活動を行っています。
「伝わらない」「伝えられない」出来事が存在する
”ニュース（News）”というものはその名の示す通り、耳目を引きやすい新しいものごとにスポットライトが当てられることがほとんどです。情報化社会と呼ばれる今日においても、そこに生きる「人」の日常はしばしばニュースから取り残され、彼らの声は私たちの耳に届くことがありません。また、日本から遠く離れた地での紛争や貧困、差別の問題、そして国内においても、常態化してしまった社会問題や被災地の状況などは、なかなか身近には伝わってきません。
では、どのように乗り越えていけるのか？
Dialogue for Peopleは、「対話」の距離感で取材と発信を行うことで、そこに生きる人々の「存在」を伝えます。人々の声を聴き、喜びや悲しみなどの感情に触れ、息遣いを感じることで、どこか遠い話だった出来事も、「わたし」が知っている「あなた」の身に起こっていることとして、より近くに感じられるのではないでしょうか。
D4Pが取り扱う問題は、全て「わたしたちの問題」です。わたしたちの暮らす社会で、世界で、起こっている出来事なのです。
きっかけを作るための「伝える」
「伝える」ことを通じ、関心をもつきっかけを生み出していくこと。そしてさらに、解決に向けてどんなことができるのか。それぞれの行動を促す情報や多様な価値観も伝えることで、それぞれが「自分の役割」を見つける機会を生み出していくこと。私たちの活動の第一は、そうした発信を行なっていくことにあります。
同時に、問題が時の流れや他の大きな出来事によって覆い隠されてしまうことのないよう、こうした枠組みを社会の中に位置付け、継続的に取り組み、次の世代にも残していく必要があります。個人のフォトジャーナリストとしてではなく、団体として存在することの意義はここにあり、これから発信者となる方々が活躍できる環境づくりも目標としています。
また、大資本ではなく、一人ひとりの寄付によって支えていただくことで、市民とともにあるメディアであり続けたいと考えています。
寄付金の使い道
Dialogue for Peopleの取材、情報発信の活動は、みなさまからのあたたかなご寄付によって成り立っています。いただいたご寄付は、活動のベースにある取材活動はもちろん、現地で派生する支援活動やプロジェクト、情報発信のための媒体物の作成などの様々な事業費や、事務局運営費などに大切に活用させていただきます。
▷国内外の取材活動：取材レポートはこちらからご覧ください
▷メディアや講演会などでの発信活動：自社メディアの運営のほか、TV・ラジオ、講演会、写真展、SNS（Twitter, Instagram, Facebook)など多様な手段を通じて発信しています
・自社ウェブサイト
・YouTubeチャンネル
・フリーマガジン「Voice of Life」
・ラジオプログラム「Radio Dialogue」
▷若手発信者育成事業
東北オンラインスタディツアー2022
D4Pメディア発信者集中講座2021
【ご寄付は税控除の対象になります】
Dialogue for Peopleは東京都からの認定をうけた「認定NPO法人」です。ご寄付は税控除の対象になります。たとえば個人の方の場合、確定申告の際に所得税と住民税あわせて最大約50%が税額控除されます。
（詳細は
【ご寄付の領収書について】
ご寄付の領収書ついては、1年に一度その年の分をまとめてお送りしております（１月末を予定）。弊会に「着金」した日付けでの発行となりますので、あらかじめご承知おきください（クレジットカードのご寄付の場合、お手続きをされてから弊会に着金するまで、最大３か月の差が生じることがございます）。なお、このほか領収書に関するご不明な点については、団体ウェブサイトの「お問い合わせ」（
