私たちの取り組む課題



私たちは、保育園やこども食堂を運営していく中で、こどもたち(子育て世帯)が抱える様々な課題に直面してきました。
孤立する家庭、核家族は今では当たり前で、地域との繋がりも希薄です。
子育てしていく上で誰に頼ればいいの?こんなときは誰に聞けば分かる?どうしたらいいの?子育てって大変!
様々な不安や困難を抱えている子育て世帯が多くいます。
そのような課題を解決するには、こどもたちの成長を地域で支えていくことが必要だということを強く感じています。
私たちのテーマは「地域に住む」から「地域で生活し、暮らす」へ。
ただそこに住居があるから。というだけでなく、地域で暮らす人たちと支え合いながら生活を紡いでいくイメージです。
そのような課題に日々向き合っている中、知り合いの地主さんから、地域のために使ってほしいとご自宅を託していただきました。
そこを多世代交流の居場所として整備し、赤ちゃんからユースまで利用時間や利用方法を有機的に変えながら過ごせる場所を作れたらいいなと思い、まずはこども食堂とコミュニティカフェの運営を2023年4月からはじめました。
こども食堂には初回より100名程の参加があり、地域の方々の繋がりが、運営開始わずか2年ながらも確実に強く広がっていっていることを実感しています。
こども食堂に来る子どもたちの多くは小学生ですが、中高生たちもボランティアをしたり、ごはんを食べに来たりしています。
様々な学校や年齢の子どもたちみんなが交じり合い、交流している姿を見て、何とも言えない豊かさを感じました。
学校でもない、家庭でもない、習い事でもない、そんなゆるやかな居場所にたくさんの可能性を感じています。
【運営内容】
こども食堂CIRCLEは2023年4月より運営を始めました。
毎週水曜日のこども食堂の開催には各回100名ほどの参加があります。
こどもたちが安心して過ごせる居場所づくりの中で、食事の提供だけでなく、学習支援や多様な体験ができる機会も創出しています。
また、2025年より福岡市の委託を受け、福岡市初の児童育成支援拠点事業を開始しました。
家庭や学校に居場所がないと感じるこどもたちが安心して過ごせる場所としても日々運営を行っています。
基本的生活習慣の取得や学習習慣、多様な体験の機会を通して社会的自立(困ったときに人を頼ることができる)をゴールにし、
居場所づくりを行います。
また、10代(ユース)のみんなが過ごす居場所「YORI YOUTH」も2024年5月より運営開始。
心身共に揺らぐ世代であるみんなが自分らしく過ごせ、様々な文化や多様な体験、たくさんの人との出会いを通して、
こどもたちが新しい未来を創造していくことを見守り、時に手助けをする存在でありたいと考えています。
将来どのような場所で自分を試していくかを考える、そんなきっかけの場所になればうれしいです。
こどもたちが自分の感情に素直になり、自分らしくいることを肯定してくれる人たちに囲まれ、安心して新しい未来を創造していくことを応援し続けたいと思っています。
なぜこの課題に取り組むか



こどもたちの貧困や困難は非常に見えづらい問題であると実感しています。
社会が多様化・複雑化し、様々な個性や価値観が認められ、より自由な生き方が出来る時代になってきた一方、
洪水のようにあふれる様々な情報に流されて自分が分からなくなったり、自分の感情に目を向けることをおろそかにしたりということが起きているような気がしています。
「人と人とのつながり」「地域と人のつながり」が希薄化し、孤独や生きづらさを抱えるこどもたちや子育て家庭の方も少なくありません。
そのためには、地域全体でこどもたちや子育て家庭を見守り、つながる仕組みや場所が必要だと思っています。
事業実施後は想像以上に困難な社会問題に直面し、こどもたちの置かれている環境が貧困に関わらず大変なものになっていることを痛感し、
この事業の必要性や重要性を強く感じています。
都度、関係機関に相談、連携しながら、すべてのこどもたちが自分らしく幸せに生きることができるような支援を行い、この事業を継続していきたいと思っています。
支援金の使い道



・こども食堂の食材費など
毎回100名の参加があるため、大量の食材やボランティアさんが必要になってきています。
そのため、こども食堂の食材や、ボランティアさんの交通費などに使いたいと思っています。
・拠点整備費
古民家を少しずつ改修しながら居場所として使用しています。屋根(雨漏り)や壁(落下)などの老朽化が顕著で大規模改修が必要なため、整備費が必要です。
・ユースワーカー育成費
10代のみんなの居場所(ユースセンター)には彼たちの斜め上の存在としてユースワーカーが必要です。
ユースワーカーの研修費やWSに要する費用に使いたいと思っています。