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どんな境遇にあっても、子どもたちが夢を描き、成長と挑戦を応援される環境を実現します。幸せを感じられる感性や、人生の礎となる体験は「子ども時代」にあったといつか思える未来、それが私たちのビジョンです。

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取り組み一覧

キニティウファミリー 進学支援

キニティウファミリー 進学支援のメインビジュアル

事業の目的

キニティウを巣立つ子どもたちが、中等教育へ進学・進級するのをサポートします。私たちと共に、子どもの成長を支えてくださるファミリーを募集しています。

当地域の子どもたちにとって、まず、義務教育(初等教育)の就学や進級さえあたりまえのことではありません。近くに通える学校がなく、教育を受けるには寄宿を余儀なくされ、また、きょうだいが多く、就学は家族の中で親が選んだ子どもだけができたり、家族が障害を抱えていて代わりに働き手となり、休学・退学せざるを得なかったりします。キニティウはそうした子どもたちのよりどころとなるために、寄宿費も学費もごく僅かで、強制しておらず、できるだけきょうだいも入学させるように家族を説得したり、地域の事情※1で閉校となり行き場をなくした子どもたちも受け入れたりしています。しかし、キニティウは設立以来今日まで、初等教育五学年と就学前教育一学年のための学校で※2、中等教育からは別の学校に入らなければなりません。焼畑で生計を立てる当地域の家族にとって、キニティウから先の進学費を賄うことはとても困難です。弊団体は、キニティウ運営の他に現在10人の卒業生の中等教育進学・進級を支えていますが、年々増える卒業生(の何人か)を私たちだけで支えていくには限界があります。幼くして寄宿生活を送り、また、両親のどちらかを既に失っている子どももいるため、できるだけ、じょじょにスタッフを増やし、学校教育だけではない子ども時代と、思春期といった時期なども大勢でサポートしたいと思っています。

キニティウ運営開始当初は、民族語しか話せない(国語を学んでいない)親世代とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、信頼関係も浅く思いが伝わらなかったりしましたが、進学先で国語もコミュニケーション能力も長け、世界が広がったような子どもたちを見て、親世代の意識も年々変化し、少しずつファミリーのようになれてきました。キニティウの子どもたち、卒業生、各スタッフ、地域コミュニティ、生まれ故郷の家族、応援してくれる日本の家族、私で、キニティウファミリーを築いていけたらと思います。


※1 国連の某機関や大規模NGOが教育プロジェクトを点在させて、支援や管理などを怠り無人化していたり、最近では軍が特定の民族の村に攻め入って、その民族のコミュニティスクールが閉校したりしている。

※2 中等教育(日本の中学校と高校にあたる)は7年間あり、前期中等教育(Class 6-8)・中期中等学校(Class 9-10)・後期中等学校(Class 11-12)に分けられます。

いつか、キニティウを前期中等教育まで学べる学校にできたらと思っています。

これまでの活動

これまでの活動の画像
これまでの活動の画像

2019年度のキニティウ卒業生から進学支援を始めました。

2019年12月、卒業生はクミ族の女の子5人で、2人は隣県の寄宿舎学校モノゴールへチョトベラが支援し進学、2人は同県の寄宿舎学校※3へ親が進学させ(後に1人ドロップアウト)、1人は親が進学させずに結婚させることを決めました。

※3の寄宿舎環境が劣悪だったため、2022年にチョトベラが寄宿舎環境整備の支援を行いました。

2020年度はコロナ禍で進級なし。

2021年、2022年度も同様に、卒業生は4~5人、1人はモノゴールへチョトベラが支援し進学、2~3人は※3または他の寄宿舎学校へ親が進学させる、1人は親の意志で進学しないという傾向にあります。

毎年12月、進路について面談(親・子・私とキニティウスタッフ)を行い、子どもたちは皆揃って進学を望みますが、親は「進学のためのお金は一切ない。進学させられない」と言って、子どもたちが涙ぐむのを目の当たりにしてきました。1月中・下旬の入学手続き期間終了まで、子どもたちをどうにか進学させるために力を尽くして活動します。

2023年度の卒業生は、これまでで最多の7人でした。6人がモノゴールへ、チョトベラの支援と親もできる限り協力するということで進学。1人は他の寄宿舎学校へ親が進学させました。

進学支援を一度始めた子どもへは、本人がドロップアウトを決める以外、5年間(前・中期中等学校卒業まで)継続して支援するように努めています。

これまでの事業成果

これまでの事業成果の画像
これまでの事業成果の画像

2024年現在

◼︎クラス10(モノゴールでの最高学年):クミ族の女子2人・チャクマ族の男子1人[チョトベラ支援]

◼︎クラス7:ムロ族の女子1人【日本(長野県)にファミリー】

◼︎クラス6:ムロ族の男子4人[チョトベラ支援]

ムロ族の女子1人・クミ族の女子1人【日本(東京都)にファミリー】

◼︎クラス5(初等教育最高学年):ムロ族の男子1人[チョトベラ支援/ハーフ]※4

[チョトベラ支援]はファミリーがおらず、チョトベラの資金で進学していることを指し、ファミリーを募集しています!

※4は例外で、親の前向きな意志によってクラス5からモノゴールへ転入・進学することを半分支援しています。

クラス10の子どもたちは、来年(2025年夏)に後期中等学校(日本の高校にあたる)へ進む予定です。

事業の必要経費

事業の必要経費の画像
事業の必要経費の画像

◻︎中等教育進学費(2024) 1人あたり年間およそ5万円

詳細

1)寄宿費 26,700Tk

2)学費 10,580Tk

合計37,280Tk≒48,846円

※現地通貨Tk(タカ) 換算レート1.310240(2024年1月)

隣県ランガマティにある寄宿舎学校「モノゴール」へ進学。境遇を同じくした11民族1300人程が集い、文化活動も盛んで、大学へ進み、故郷のために活動するリーダ的存在を輩出してきました。

◻︎運搬・移動費(手紙や贈り物の郵送、スタッフによる面会のための移動)

◻︎書類の作成や印刷費

など

https://ja.chotobela.org

代表:原田夏美

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