私たちの取り組む課題
細胞農業とは、従来のように動物を飼育することなく、生物を構成している細胞そのものをその生物の体外で培養することによって行われる新しい生産の考え方です。
これまでの伝統的な農業に比べ、環境負荷が小さく、持続可能な食料生産方式として期待されています。また、細胞培養の技術を応用すれば、食料以外にもさまざまな製品を作り出せる可能性があります。
世界中で細胞農業に関する技術開発が加速する一方で、新規参入する際の指針や、技術に対する情報公開や一般消費者からの理解、生産から流通までの全体を見据えたルール作りなど、細胞農業が社会全体の利益になる形で実現するには解決すべき課題があります。
私たちは学会の開催、教育事業、細胞農業の普及啓発事業等を通じて、環境負荷の小さい持続可能な新しい食の生産体系である『細胞農業』を広く周知し、学術研究・産業の発展を図ることにより、人々のみならず地球環境への貢献を目指します。
なぜこの課題に取り組むか
今の時代に生きる私たちは、急激な人口増加による資源の枯渇や、地球温暖化による気候変動、感染症パンデミックの蔓延など、地球規模の課題に直面しています。
全世界人口の食料を供給するために、今までの食の生産方法、つまり従来の農業・畜産業や水産業だけに頼るのではなく、「細胞農業」という外部環境に依存しない、かつサステイナブルな食の生産方法を、新たな食の選択肢のひとつとして、確立していきたいと考えています。
寄付金の使い道
下記の事業を実施してまいります。
・次世代への教育事業(実験教室、ワークショップ、出張授業)
・細胞農業に関する情報発信