私たちの取り組む課題
1.親子の自然体験の不足
触って感じる・見る・聞くなど五感を使って、自分の体全体を使って動き、
自分の周りの世界を探求する外遊びは、乳幼児期の子どもにとって、
心と体を健全に育てるために必要なことです。
また、外で思いっきり遊ぶと、子どもはよく食べ、よく寝て、機嫌もよくなり、
保護者としても子育てが楽になります。
しかしながら、若い世代ほど幼少期の自然体験が少なく、
さらにその子が自然とふれあう機会は減少傾向にあります。
(国立青少年教育振興機構/青少年教育研究センター紀要第9号
幼児期の遊びや運動・スポーツ活動に対する母親の意識:子どもの外遊び時間による比較/長野ら)
そこで私たちは
・自然の中でこどもの育ちを見守る大人の学び実践を啓蒙する とともに
・乳幼児期~青年期まで意識的に自然と触れ遊ぶ場づくり
を行っていきます。
2.子育て初期の家庭の孤立
長引くコロナ禍において、地域交流の場が減少したことにより、
地域の子育て仲間や相談先との繋がりを持てずに妊娠・出産を迎え、
“孤育て”となるご家庭が増えています。
私たちは、東京都西部の青梅市内での活動を通して、
共働きのため、同じ地域で子育てしていく仲間と知り合う機会がもてないご家庭、
育休・産休を取得できても初めての子育てで抱える悩みを相談できる相手がおらず孤立してしまうご家庭、
コロナ禍で子どもとの外出へのハードルが高く感じられ引きこもってしまうご家庭などと出会ってきました。
“孤育て”の状況は多様化しています。
第一子の場合、特に生後1年までの時期は、初めての育児による心身へのストレスが強く、
女性・男性ともに産後うつを発症するピークでもあるため、寄り添いやケアが必要です。
第二子以降の場合は、上の子のケアと新生児のケアの両方を行うことによる心身の疲労やストレスが強くなります。
いずれも、家庭だけで解決を目指すのではなく、同じ社会で生きている人たちが、
もっと手を差し伸べ、“孤育て”を解消していくべきではないでしょうか。
なぜこの課題に取り組むか
1.はじまり
はじまりは、2016年。
代表である小川が、地縁のない土地で
双子の育児を経験したこと。
妊娠期は経過にはらはらし、早産で生まれ、0~1歳は授乳やお世話に明け暮れ、
2歳ごろは毎日のように泣いて騒いで、時には泣き声通報され、毎日がしんどかったです。
そんなときに、近所の青梅の森へ。さわやかで気持ちいい。こどもたちものびのびたのしそう。
でも・・・
・地域は知らないひとばかりで知り合う機会もない。
・赤ちゃん連れハイキングしてみても 会うのは高齢者だけ。
ないなら、つくろう!
■大変な子育ての初期に親子を受け止め
■地域で一緒に、自然を楽しめる場!
2017年に数組の親子と取り組みはじめ、
2022年現在までに、累計1万人以上の親子とともに遊んできました。
2.課題解決の方向性
1) ビジョン(目指す社会)
「自然に、自然と」
~誰もが自然体で自然とともに生きていける社会へ~
2) ミッション(かぷかぷの役割)
自然共育
~自然体で自然と育ち、自然を学ぶ~
3) 事業内容
①自然体験啓蒙事業
全ての親子が自然とともに子どもの育ちを見守られる街づくりへ向けたおとな向けの啓蒙
・近隣の幼稚園・保育園・NPO団体と協働したトーク・遊び場イベントの開催
・自然とともに子どもの育ちを見守るボランティア育成
②自然体験きっかけ事業 「森のとしょかん」
全ての親子が自然と親しめるきっかけとなる場づくり
③妊娠期からの地域とつながる場づくり事業「はらっぱひろば」
妊娠期・子育て初期から、自然と地域と支援者とつながり、安心して子育てができるまちづくり
④親子自然体験事業「山のようちえん・がっこう」
青梅の豊かな自然を生かした、川遊びや自然アート、生き物とあそびまなぶコミュニティ運営。本団体のコア事業。
寄付金の使い道
事業②自然体験きっかけ事業 「森のとしょかん」
事業③妊娠期からの地域とつながる場づくり事業「はらっぱひろば」
の運営費に充てさせていただきます。
この2事業は広くすべての子育て家庭を対象としているため、受益者負担を無料としています。
助成なども得ていますが、持続可能な運営としていくため、皆様のご支援が必要です。
何卒継続的にご協力いただけますと幸いです。