私たちの取り組む課題
1984年、芸術教育研究所の付属施設として中野区に「おもちゃ美術館」を設立しました。
赤ちゃんが玩具で遊ぶ姿を見て「人間が初めて出会うアートはおもちゃなのでは」という理念を持ち“美術館”と名付けられ、以降「芸術」と「遊び」、「おもちゃ」によって親子などの多世代交流を促す活動を推進しています。
遊びの空間デザイン構築支援や、病児のあそび支援、人材育成事業など10の領域を通じ、日本に良質な遊びを広めることで日本全国のさまざまな地域が豊かになる支援をしています。
なぜこの課題に取り組むか
毎日の食事が身体の栄養となるように、子どもにとって遊びは心の栄養となります。そして心の栄養となる経験のうち、昨今は「他者と関わる経験」が特に減少したと言われています。
誰かと一緒にゆっくり話をしながら遊ぶ、好きな遊びやおもちゃに没頭できる心豊かな時間は健全な成長・発達にとって欠かせません。
また、高齢者のQOL( Quality of Life:生活の質、人生の質) を高め、ADL( Activities of Daily Living:日常生活動作) を維持することは、人生のフィナーレを輝かせるために大切なものです。
特に介護予防が必要な方や、要介護の高齢者、障がい者に人生を楽しんでいただくためには、身体の栄養だけでなく、心の栄養も必要です。その支援のためには、手工芸や音楽などの芸術文化活動や、体操やゲームも交えた遊び文化活動、外出活動などのアクティビティを、一人ひとりの生活文化も大切にしながら重んじていくことが求められます。
こどもからシニアまで、「おもちゃ」という芸術を介して交流する「心の栄養を補給する場づくり」は心の暮らしを豊かにするために必須と考え取り組んでいます。
寄付金の使い道
芸術と遊び創造協会の活動は、おもちゃに深い関心を持ち、私たちの理念に賛同される個人・法人の会員のみなさまによって支えられています。
この活動を応援したい、おもちゃや遊びの専門家を目指したいといった方はぜひご入会いただければ幸いです。
正会員専用WEBサイトやおもちゃや遊びに関するゼミの開講、全国にある支部の活動などみなさまの学びや活動をバックアップする体制も整っております。
みなさんからの会費や寄付は、下記のような用途で活用されています。
・難病の子どもと家族のための遊び支援
・全国の子育てサロン「おもちゃの広場」活動
・高齢者福祉施設でのおもちゃワークショップ
・遊びを通じた国際交流事業
など、芸術と遊びの交流事業生活に取り入れる活動費