私たちの取り組む課題
年間約100万人の中、約2万人。
みんなが学校へ行ったり、仕事に励んだり、家庭をもつ中で、突如として「がん」と告知された、がん患者の人数です。
高校生〜39歳で、がんになった人のことを、
【AYA世代のがん】といいます。
*国立がん研究センターがん情報サービス参照
どうしてこんなに早くがんになってしまったのか、自分だけではなく、まだ若い両親や、幼い子ども、学校や職場との関わりを考えながら、治療と向きあいます。
少しでも、その多様で複雑性が高い、若い患者さんたちの「今』をどうにかしたいと団体を立ち上げました。
【オンライン交流会】
コロナ禍とほぼ同時にスタートをしました。
気軽にアクセスできて、気軽に話せる場として、現在まで30〜40回以上の交流会を開催。
ZoomやLINEなど身近なツールを使って、同じ立場の人と出会い、病気の悩みや不安はもちろん、下記のようなカテゴリーごと様々なテーマで開催しています。
◾️AYA世代交流会
現在39歳までのがん経験者さんを対象に、あらゆるテーマで毎月交流会をしています!
◾️プラス世代
治療により生きていける人が増えた中で、AYA世代の年齢枠を超えて居場所がない人を、プラス世代と呼び、独自の課題や悩みに取り組んでいます。
◾️妊孕性と未来のことを話そう
がんや、がんの治療により、妊娠するちからを失ってしまうことや難しくなることがあります。
恋愛、結婚、パートナーのことを含めて考える、新しい自分の在り方や、新しい家族の在り方を、一緒に考えていく場をつくっています。
◾️ロングサバイバー
がんになってからの人生が長いことが、AYA世代のがんの特徴の1つです。
10年、20年経った人たちは、後遺症、晩期合併症や2次がんと向き合うこともあります。
◾️アグタスポーツ(がん患者だけの運動)
がんの種類によっては、体の一部を失ったり、後遺症があったり、一般の施設で運動をすることにパワーがいることもあります。
私たちの運動カテゴリーでは、インストラクターさんから参加者さんまで、みんながん経験者。
または、がん専門運動指導士の元、気持ちを楽にして時間を過ごしています。
【イベント開催】
カテゴリーごとや全体で共通するイベントを、オンライン・オフライン共に開催をしています。
・里親・養子縁組制度
・妊孕性温存や不妊治療の体験談
・アピアランスに関わるメイクイベント
・作って食べる食のイベント
その他
【他団体とのコラボや繋がり】
コミュニティーには好き嫌いや向き不向きなどがあると思います。
そのため、アグタスは全国にあるAYA世代の患者会やサークルと繋がり、必要な方へご紹介できるようにしています。
アグタスのミニパンフレットには、許可をいただいた団体さんの名前と連絡先を掲載。必要な情報や場所にたどり着いてもらいたい願いを持っています。
また特定がん種の会や地域の会と一緒に交流会をして、お互いの共通点や違いなどを知る機会を作っています。
【動画配信】
医療者や専門家の講演動画、体験談、オンラインイベントの動画をYouTubeで配信しています。
【SNS】
各SNSを活用しています!
フォローしていただくと励みになります!
なぜこの課題に取り組むか
【がんでも生きていけるけど・・】
完治、根治、寛解、経過観察、エンドレス治療など在り方はそれぞれですが、がんになっても手術や治療により生きることができる人もいます。
しかし10代後半、20代、30代という年齢は、通常でさえ多種多様な生活スタイル。
学業・就職・仕事・恋愛・結婚・出産・子育て・介護などと大きく関わる世代のため、そこで「がん」になった時。
たくさんの課題と向き合います。
若くしてがんになるだけでも不安や恐怖があるのに、その先もがんになったことによりたくさんの選択や、生き方の模索をしながら過ごします。
生きることができるからといって、「がんになった自分」が消えるわけではありません。
でも、もっと生きやすく、年齢を重ねることが希望になるような未来へと変えること、つくることは可能だと考えています。
アグタスは、実際にがんを経験しているAYA世代がん経験者が運営しています。
たくさん抱えて、たくさん泣いて、たくさん悩んでいます。
私たち自身も、今よりもっともっと笑顔で溢れるような人生を送りたいです。
そして同じ境遇のAYA世代がん経験者さんにも、そうなってほしい。
そのために、小さな課題から大きな課題まで取組み、「居場所」を保ち続けていきます。
寄付金の使い道
①オンライン・オフライン交流会開催にかかるツール費用、通信費、会場費、必要機材購入費。
②運営費
③交通費
④医療者や専門家への謝礼
⑤全国でのイベント開催費用
⑥Webサイト、SNS運用、デザイン費用など
⑦リニューアルパンフレット、冊子作成など