私たちの取り組む課題
●「児童労働」という問題を知っていますか?
子どもの健やかな成長を妨げたり、教育の機会を奪う労働を「児童労働」と呼びます。世界にはまだ1億6000万人もの児童労働者がいます。日本の人口よりもはるかに多く、これは世界の子どもの10人に1人にあたります。
厳しい労働によって、子どもはケガをしたり病気になったり、ひどいときには命を落とすこともあります。また、最低限の読み書きさえもできなければ、将来自立して未来を切り拓いて生きていくことはできません。つまり、児童労働は子どもの“命”や“未来”をも奪う深刻な問題といえます。
「まるで強制労働のようでした。しかし、ぼくには家族を支えるために仕事をする以外に他に選択肢がなかったのです。病気になっても、疲れたとか休みたいと思っても、それを口に出すことさえできませんでした。ほかの子どもたちが学校へ通っているのに、自分は働かなければならないことを、とても悲しく思っていました。」(ガーナのカカオ畑で9歳から児童労働をしていたゴッドフレッドさんより)
なぜこの課題に取り組むか
●日本に暮らす私たちにも、無関係ではありません
児童労働は、遠くの貧しい国の問題と思われるかもしれません。しかし実は、チョコレートの原料のカカオや、Tシャツの原料になるコットンなど、日本にも児童労働でつくられたさまざまなものが輸入され、わたしたちの毎日の生活の中に溢れているのです。
消費者の「安くモノを買いたい」という要望や、「安くモノを作って販売し、利益を上げたい」という企業のプレッシャーが、生産者へのしわよせとなって、児童労働を生んでいるともいえます。
●日本の私たちが行動を起こせば、児童労働は無くせます!
ACEはこれまで13年間で、2,645人の子どもたちを児童労働から救い、約13,600人の子どもたちに教育を支援してきました。これは児童労働をなくそうというACEの活動に賛同するみなさんが応援してくれたおかげで実現できたことです。
“学校に行くのが当たり前の子どもたち”と、“働くのが当たり前の子どもたち”。同じ地球上に、こんな格差が生まれてしまっています。子どもは、生まれる国を選ぶことはできません。どの国に生まれても、どんな親が育てていても、遊んだり、学んだり、笑ったりする権利がすべての子どもにはあります。
「以前は学校に行かずカカオ農園で働いていて、悲しかったです。学用品を受け取れて、本当に嬉しいです。毎日学校に行くようになって友達とも一層仲良くなりました。学校では社会科、特に環境について学ぶのが好きです。」(学用品の無償支援を受けたナンシーさん・中学校2年生より)
ACEは、1日でも早く、子どもたちを児童労働から救い、遊ぶ、学ぶ、笑う、そんな当たり前を届けるため行動し続けます。ぜひ応援のほど、よろしくお願いします。
寄付金の使い道
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