事業の目的
危険な水、でも使い続けるしかない・・・
世界各地(特にアフリカ大陸)の都市から離れた地域や農村部などでは、未だに川の水や池の水、水溜まりの水などを
生活用水として使用せざるを得ない生活をされている方々が大勢おられます。
そういった水は、それぞれの国で推奨されている生活用水として相応しい水(安全な水)ではありません。
不衛生な水は下痢や軽度の病気だけではなく、コレラ、赤痢、肝炎、腸チフスなどの感染症とも関連し、非常に多くの方々が長期的な苦しみに耐えながら暮らし、多くの方々が命を失っています。
どんなに危険な水であっても、人々はそれを使用せざるを得ません。今を生きるために飲まなければならない。
そしてそんな危険な水を汲みにいくために、子供たちは毎日何度も水場へ行っています。
場所や時期によっては何キロも離れた所まで。
「安全な水」を使用できるかどうか。
それは、自分の命を守れるかどうか、大切な家族や仲間の命が守れるかどうかを左右する、人生最大の問題の一つと言えます。
私たちにも出来る「安全な水」支援はないだろうか?
大きな資金力も無く、小さな支援しかできない私たちでもできるような「安全な水」(その国で生活用水として推奨されている基準を満たす水) を継続的に支援できる方法はないだろうか?
40ヵ国以上の方々から聞き取りを行い、一つの支援方法を開始しました。
水のタンクを購入し村の人々が共有して使えるように設置
水のタンクを購入し、蛇口を取り付け、村の人々が共有して使えるように設置しました。
そして、「国で生活用水として推奨されている基準を満たす水」を給水車で運んでもらってタンクに水を補給する。
タンクの容量は3000リットルです。
3000リットルの水を村の方々に使用して頂き、水が無くなる度に繰り返し継続して安全な水を補給する支援を行って行きます。
これまでの活動
7か国で継続的に安全な水支援
「ウガンダでの水支援」を初めての水支援を開始し、その後、タンザニア、ガーナ、ザンビア、シエラレオネ、リベリア、トーゴ。
現在は、この7か国で支援を継続しています。
設置して終りではありません。
継続して安全な水を提供し続けるためには、もちろん費用がかかります。ルールを守れる限り、責任をもって支援し続けます。
私たちの支援の目的は、安全ではないかもしれないわからない水を簡単に得れるようにする事ではなく、継続的な費用がかかっても「命を守る安全な水」を支援する事です。
これまでの事業成果
安全な水を支援し続ける責任
● 国が推奨する基準を満たす水(安全な水)を、5年後も10年後も継続的に支援できる。
● 初期費用や失敗のリスクが低く、井戸作りよりも大幅に抑える事ができる。
● 村人たちと共にルールを作り、正しい水の使い方をするようにできる。
● タンクの清掃など、設備の維持管理が簡単。破損など継続して使用できない状態になった場合は再設置も高額にならない。
● 現地スタッフが直接いつでも行ける村でスタートできる。(最低でも月に1度か2度はチェックできる)