私たちの取り組む課題



①歴史的建造物を未来につなげる活動
危機に瀕した歴史的建造物(武家屋敷や土蔵など)を公有化し、文化施設として活用されるよう市に働きかけてきました。また、有志で古民家(武家屋敷や町家)を買い取り、保存してきました。 しかしながら、深刻化する老朽化、空き家空き地の増加に追いつかないのが現状です。
②職人の技術、妖怪などの伝承文化をつないでいく活動
画一化する生活文化、過疎化の進展に伴い、大工等の職人の仕事の減少による技術の継承が困難になるとともに、伝説や民話、食文化など地域の様々な伝承文化の継承者がいなくなっています。
③自然景観、歴史遺産、様々な伝統文化や営みが育む美しい臼杵の町並みを伝えていく活動
荒廃する景観の中では、ますます心が縮んでしまいます。人々の営みの中で維持されてきた“臼杵市の美しい町並み”がこれからも続いていくよう、清掃活動や啓発活動など一つ一つの活動を大切に取り組んでいきます。
なぜこの課題に取り組むか



①“田町の家”をお手本としたい
これまでの町並み保存運動の中で“田町の家”に出会いました。成年後見人さんから買い取りの要請があり、齋藤が個人で買い取りました。老朽化が激しく、ぱっと見ではただのオンボロな家で、保存は無理だという専門家もいました。しかしながら、よく調べると西南戦争の時の建物で、かつて格子があった痕跡があるなど、ただ者ではない片鱗が残されていました。同様な家は市内にたくさん残されています。この家が残せれば、相当痛んでいても大丈夫という修復のお手本ができると思いました。
②職人の技を発揮できる場に
臼杵市にはNPO法人臼杵伝統建築研究会という全国でも珍しい大工や石工、左官などの職人で構成するNPO法人があります。九州でも2基しかない江戸期の三重塔や国重要文化財の石橋など臼杵の職人たちが残した歴史遺産は臼杵のシンボル、国の宝となっています。そこでの共通の話題は技術を発揮できる仕事の依頼が無いことです。せっかく江戸時代から続く職人の伝統があるにもかかわらず、仕事がなければ続けていけません。“田町の家”では、こうした臼杵の職人の仕事を発揮してもらおうと考えています。
③“小さな家”の普通の景色だから大事にしたい
“田町の家”はある意味、臼杵ならどこにでもある家です。立派な門構えや、分厚い大壁造りなどの武家屋敷や商家、お屋敷ではありません。はっきりいって貧乏な方に属するといってもいいでしょう。でも、町の景観はこういった普通の家によって形作られています。ちょうど角地にあたる目立つ場所にあります。これまで故大林宣彦監督の映画2本でも背景に使われています。こうした普通の家によって作られる普通の景色こそ大事にしたいと思います。
④妖怪は臼杵の伝承文化のシンボル
豊かな自然や歴史的町並みが残り、昔からのもろもろのことを伝える人々がいる。こうした町には様々な言い伝えや伝承が残されています。臼杵には300を超える妖怪や不思議な話、伝説が伝えられており、鳥取県境港市や広島県三次市などと「妖怪町おこし姉妹縁組」を結んでいます。伝承活動だけでなく、それらを恒久的に継承する拠点として全国でも珍しい「妖怪博物館」を整備したいと思います。
支援金の使い道



①田町の家の改修費の一部に使います。
②妖怪博物館の展示の整備と展示物の充実に使います。
(展示ケース、解説の製作、導線の整備)
③町家ホテルの最低限の設備の整備に使います。
(宿泊に必要な衛生・安全・快適性のため)

