事業の目的
途上国の農村女性の地位向上と生活改善を実現しながら、新たな産業・文化の確立や地域全体の発展に寄与。
背 景
インドネシア・ジャワ島ではエビ養殖ブームにより、大手資本による養殖池開発や違法養殖池のために多くのマングローブが伐採。マングローブの海は豊かで貧困な零細漁民が多く暮らす場所でしたが、マングローブ伐採後にできた養殖池が生産性の低下で放棄されると、後は荒廃した海が残されるだけで、零細漁民たちの貧困は加速するだけでした。
これまでの活動
オイスカはマングローブ植林プロジェクト実施にあたって、森づくりだけでなく、彼らにマングローブ植林・保全の大切さを伝え、彼らがマ
ングローブと共に暮らしていける地域づくりも行っています。1990年ジャカルタ市の沿岸にてマングローブ植林をスタートさせて以来、ジャワ島北岸各地で植え続け、既に総面積は3,000ヘクタールを超えるまでに拡大。当初植えた木々は、既に深い森に成長し、住民に様々な恩恵をもたらしています。
これまでの事業成果
近年は企業ドナーの理解・支援を得て、植林活動だけでなく、エコツーリズムのためのボートや説明のための小屋の建設、持続可能な漁業としてのカニ養殖産業が有名になった地域、マングローブの実を利用したコーヒーやスナックを生産販売する地域など、マングローブの保全につながる持続可能な産業振興も実施してます。