私たちの取り組む課題
活動のメインである福岡県筑豊地区には、まだまだ野良猫への避妊去勢が浸透していません。
かわいそうだからせめてごはんだけは…という方も多いです。
増えに増えて近隣から苦情、保健所からも指導が入り、手に負えなくなってからやっと団体やボランティアに相談するというようなケースでは、最初のうちに手術さえしてれば…と悔やまれることも。
野良猫も元をたどれば誰かに飼われていた元飼い猫、その子や孫達です。
もちろん元はといえば責められるべきは遺棄する飼い主や未手術のまま放し飼いする飼い主です。
ただ、それを言い訳に、捨てられて空腹では可哀想だから、とバースコントロールをせずに目の前の一匹の空腹を満たすことが、近い将来何匹もの可哀想な命を増やすことにつながるとしたら…
生きられないかもしれない命を養殖している行為につながりかねません。
本当にかわいそうだと思うなら、手に負えなくなるほど増える前に、まずその1匹に避妊去勢手術を。
安易な餌やりで得られる満足感や癒やしの裏で、多くの命が犠牲になっている現実を知ってほしい。
野良猫は野生の猫ではなく人間の身勝手な都合で生み出された存在であり、その責任をとるべきもやはり人間だと考えています。
地域猫活動とは、猫と猫好きのためだけの活動ではありません。
野良猫をとりまく諸問題も、住民や行政全体で取り組んでいかなければならない社会問題です。
当事者が主体となり、地域猫活動を推進と野良猫問題の解決をはかることは、糞尿被害等に困っている猫嫌いの方にとってもメリットがあるのです。
ネッコワークは、草の根レベルからのTNRと地域猫活動の普及をサポートします。
そして根っこから広がったつながり(ネットワーク)が、いつか大きな花を咲かせるように。
人も動物もいがみ合わずに暮らせる平穏な社会の実現を目指します。
現在までの活動履歴は下記から見れます!
●Youtube https://youtube.com/channel/UCM2vfIk30ua3xom1A6SYlvw
●Twitter https://twitter.com/MEI49756968?s=03
●Instagram https://www.instagram.com/neccowork_chikuhou?igsh=cm0xa2VmNWsyMWV2
なぜこの課題に取り組むか
2014年、段ボール箱に入れられ職場の駐車場に遺棄された子猫を連れ帰ったことをきっかけに、筑豊地区の野良猫を取り巻く現状に関心を持つようになりました。
自宅周辺を少し歩いただけでも、状態の悪い子猫やゴミを漁って暮らす猫、病気やケガでボロボロのまま放置されている猫などに多数遭遇しました。
餌やりさんに話を聞くと、ネズミ取りに役立つから、癒やされるから、可哀想だから、でも飼い猫じゃないし、他にも餌やってる人いるし、誰にも迷惑なんかかけてないし…などの言葉が返って来ました。
活動を初めた当初は、とにかく目の前にいるこの子達を保護しなければと思い、実家を出てペットが飼えるアパートを借り保護しました。
ただ、周りを見渡すと足元だけでも保護が必要な子が他にもたくさんいることに気づくのに長い時間はかかりませんでした。
あっちにもこっちにも悲惨な場所があったのです。
保護できるのはほんの氷山の一角でしかない、保護には限界があるのだという現実を目の当たりにしました。
保護したくてもできない状況の中で、今自分にできることは何なのか…
考えた末、保護が必要な命を減らすには、避妊去勢手術を徹底的にやるしかないのだという結論に至りました。
そこで、2022年2月22日に福岡県筑豊地区におけるTNR・地域猫活動の普及を目的とする任意団体【NECCO WORK(ネッコワーク)】を設立しました。
TNRは目立たない活動の割に、捕獲、一時保護、病院送迎、手術費用、餌やりさんや住民、行政との関係、リリース後のことなど大変な面も多い…
メンタル面でも、いろいろな人と関わらないといけないため、日々が人間関係の修行みたいなものなので、精神的に思い悩む事も多々あります。
ただTNRは称賛や注目、支援金集めが目的ではない。
活動の目的は不幸の連鎖を止めること、そして猫好きと猫嫌い双方にメリットがある活動です。
そしてそれは1人でやるから大変なのであって、協力者と分担すればいい。
餌やりさんや地域住民、経験あるボランティアさんなど横のつながりが大事。
草の根(市民)活動により、横のつながり(ネットワーク)を強化して声を挙げ、行政をも動かす為に。
そして猫も人もハッピーに、が団体名に込めた思いです。
ネッコワークはこの信念のもと、現在進行形で活動に日々奔走しております。
そしてその活動は団体がするもの、してくれるものではなく、団体はあくまでサポート役、主体は当事者です。
丸投げはNGなんです。
ネッコワークはサポート役として、主役である地域住民、一般の方々の野良猫問題解決のお力添えをする活動を主体とします。
具体的には…
・捕獲補助(捕獲器貸出等含)
・受け入れ病院相談
・地域猫活動における各種サ ポート
・住民話し合いへの参加
・行政との交渉
・里親探しアドバイス etc.…
寄付金の使い道
とはいえ、保護には限界があると感じつつも様々な悲惨な現場で保護を必要とする子、リリースしても居場所がない子に出会うことも多く、2014年から現在までにやむを得ず保護することとなった保護猫18匹の医療費などは、代表個人負担にてまかなっております。
TNRを依頼された場合は依頼者の方に費用の負担をお願いできますが、通りすがりに見かけた猫のコロニーを見過ごせず、自発的にTNRを始めるケースでは、エサやりさんや周辺住民からの協力もなかなか得られず、自費でTNRをすることも多いです。
2022年2月にTNRした14匹のうち11匹は自費でした。
また保護猫達の中には、通院が必要な白血病の子や、譲渡が難しい人慣れしていない子もいます。
譲渡可能な子達はすべて里親様へつなげました。
(https://www.pet-home.jp/member/user651994/)
見過ごせず連れ帰った子達、行き場がないと相談があり引き受けた子達、もちろんこの子達は私自身の責任で私が最期まで看取る覚悟です。
経済的にけして楽ではない現状の中、ここまで何とか続けてこれたのは、私の活動に共感して下さった皆様からのご支援のお陰でした。
ご寄付や物資を遠方から送って下さった方もいて、希望ちゃんを含む(希望ちゃんについてはをご覧下さい)
私1人の力では助けることができなかったであろう多くの命を救うことができました。
ただ現在の住まいが人間の寝室まで猫様に占領されてしまい、かなり手狭になって来てしまいました。
そこでこの度、保護猫達のQOL(生活の質)を維持して守っていくため、中古プレハブを購入し猫ハウスを建設することを決意しました。
猫も人間も丸ごとお引っ越し計画です。
ただ、今までの活動で貯金のほとんどを使い果たし、現在もフルタイムで事務の仕事をしながらの活動です。
プレハブ購入費約120万円を捻出する余力が私には残っておりません。
外猫も守りたいですが、保護活動者として、今いる保護猫達も守る義務があります。
本来ならば私個人で責任を持って保護猫達の生活を保証してあげなければならないところ、批判も覚悟で今回皆様にご協力をお願いするに至りました。
コロナ禍で心苦しいお願いですが、ネッコワークの活動目的や信念に共感して下さる方のお力添えをお願いいたします。
今回頂いたご寄付はすべて、保護猫ハウス建設費用に充てさせて頂きます。
保護猫達の安らかな寝顔を守る為の住まいを作る為に、どうか皆様のお力をお貸し下さい。
猫ハウス建設の進捗については随時、下記You Tubeにて配信してまいります。