私たちの取り組む課題
「同性を好きになる自分って変?」
「LGBTは身近にいないから、自分には関係のないこと」
「自分の生徒にトランスジェンダーだとカミングアウトされた。どうしたらいいんだろう…」
LGBTQ(セクシュアルマイノリティ)の方が”そのままの自分”でいられる社会を創る為に、
NPO法人L-Portでは
①相談できる
②居場所がある
③知ることができる
の3つをLGBTQの方や、その周囲の方々へ提供しています。
①相談できる
L-Portでは設立時から2017年まで行政と連携したりしながらLGBTQの方へ向けた電話相談をしていました。
2018年からは、電話からLINEにツールを切り替えて、主にLGBTQの10代20代の方を対象としたLINE相談を実施しています。
セクシュアリティ専門LINE相談「にじいろtalk-talk」
毎月2回 18:50~21:50開設
相談無料
「同性を好きになるのっておかしいこと?」「自分の性別に違和感がある」「カミングアウトしたいけど、どうしたらいいの?」
セクシュアリティやジェンダーに関するお悩みを、LGBTQに関する専門的な知識を有する相談員がお話をお聴きしています。
これまでの相談実績
相談開設回数…37回
相談総件数…683件
相談完了件数…409件
セクシュアリティに関する悩みを専門に相談できるLINEを使った相談はL-Portが全国で初めて取り組み始めました。
最近は全国各地のLGBTQを支援する団体もLINE相談を始められるように、LINE相談の導入を支援する研修会を実施しています。
②居場所がある
札幌市内を中心に、年に1~2回LGBTQの方が自由に集い友達や恋人を作ったり、同じセクシュアリティの人と交流のできる居場所を創っています。
例えば…
『Girls Fun!』
札幌の中心を走る路面電車を1両借り切って、お菓子を食べたりジュースを飲みながら自由に交流できるイベントを開催しました。
『学生ステーション』
LGBTQやそうかもしれないと思っている学生さんを対象に、本当の自分でいられたり、同年代の仲間を見つけられる場所を用意しました。
『プライドマーケット』
LGBTQに関する活動をしていたり、アライ(LGBTQを応援する)の企業や個人が出展し、手作りのレインボーグッズや野菜を販売しながら、
様々なセクシュアリティの方が自由に買い物をしたりお喋りができるイベントを開催しました。
③知ることができる
北海道内の中学、高校、大学など教育機関を中心に、生徒(学生)・教員・保護者に向けてLGBTQに関する正しい知識を身に着けてもらうために
性の多様性を伝える講師の派遣をしています。
これまでの実績(一部)
北海道大学、札幌学院大学、北海道教育大学札幌校、北海道教育大学釧路校、札幌東海高校、札幌龍谷学園高校、札幌西高校、大樹高校、奥尻高校、
小樽桜陽高校、千歳高等支援学校、月寒高校、白石中学校、北海道中央児童相談所、札幌市若者支援総合センター など
なぜこの課題に取り組むか
日本ではまだまだLGBTQ(セクシュアルマイノリティ)への正しい理解を持っている人が少なく、偏見も根強いのが現状です。
”そのままの自分”でいられず窮屈な想いをしていたり、”そのままの自分”でいることで危ない目に遭ってしまう人がいます。
例えば思春期に、同性を好きになる(異性愛者ではない)自分に気づいたとき「そのままでいいんだよ」と言ってくれるひとがいたり、
学校や身近な場所に正確な情報があったり、周りに自分のような性的指向のひとがいたなら…。
自分を否定したり、隠したり、必要以上に悩んだりすることなくいられるかもしれません。
生活している中で、会話の中で、「同性が好きな人がいるかも」「性別に違和感がある人がいるかも」ともっと多くのひとが考えてくれたら、
今よりずっと過ごしやすく、生きやすくなることでしょう。
わたしたちはここにいるのに、存在しないことになっていること、こうした、身近に正しくあるべき情報が行き届かないことこそが、
セクシュアル・マイノリティが生きていく上で、さまざまな窮屈さや困難さを感じている根本だと、L-Portは考えています。
だから、LGBTQであることで悩んでいる人や、自分と同じ仲間や友達恋人と出会いたいと思っている方に
気軽に、全国どこからでも自分のセクシュアリティに関する悩みを相談できるLINE相談を運営したり
”そのままの自分”でいられる安全な居場所を創ったり
LGBTQをあまりよく知らない方には正しい知識を身に着けてもらう勉強会を提供しています。
わたしたちはここにいるよ、という想いをひとりひとりが伝えられる社会へ。
そのために、わたしたちは、お互いにサポートをし合いながら、不自由さを抱えて生きている現状をしっかりと語り合える仲間が増えることを望んでいます。
そして、社会に向けて情報を発信し、声を伝え、あらゆるセクシュアリティの方が”そのままの自分”で生きられる社会を創りたいと思っています。
寄付金の使い道
応援してくださる皆様からいただいた寄付金は、L-Portの様々な活動で大切に使わせていただきます。
【例】
セクシュアリティ専門LINE相談「にじいろtalk-talk」の運営
→会場費、wi-fi代、PCメンテナンス代(ウイルスバスター購入など)、相談用LINEシステムの契約料、相談員への謝金交通費、カルテや紹介資料の印刷代 など
居場所創り
→会場費、チラシ・ポスター印刷代、備品の購入代、お茶代 など
知ることができる
→勉強会テキストの印刷代、L-Portの紹介チラシ印刷代、レインボーグッズ作成用材料代 など