私たちの取り組む課題
日本と韓国は深刻な歴史認識の違いによって、その関係を度々危機にさらしてきました。
一体どうして、そのような大きな違いが生まれるのでしょうか?僕たちがたどり着いた答えは、『教育』でした。日本と韓国は共に受験大国として知られています。教育カリキュラムはもっぱら『暗記』を重視し、自ら考える機会はほとんどありません。
その結果、マスメディアの扇動的な報道に見られるように、日韓両国民は考えることなしに、感情でお互いを傷つけあっているように思われます。
しかし、もし一人一人が情報を取捨選択し、責任を持って考えることを始めたらどうでしょうか。日韓関係は明らかに今のものとは違うものになっていくはずです。それだけではなく、現在の教育課題である「暗記教育からの脱却」によって、様々な社会課題を自らの頭を使って解決できる人材がさらに増えていくのではないでしょうか。
このような思いで、日韓青年会議が立ち上がりました。僕たちのプログラムが、自ら思考することの大切さを再確認し、学ぶことに対する姿勢を考え直すきっかけになることを願っています。
なぜこの課題に取り組むか
日韓青年会議は軽井沢にあるインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)の生徒を中心にして発足した国際非営利団体であり、日韓関係の架け橋となることを目的としています。
ISAKでは83カ国以上から生徒が集まり共に寮生活をしています。そこで、日本の生徒と韓国の生徒が未来の日韓関係について議論する機会がありました。しかし、日本人生徒と韓国人生徒の領土問題や歴史問題、貿易などに関しての意見が全く噛み合わず、話し合いが全く前に進みませんでした。そのため、様々な問題の捉え方が日本人と韓国人で全く違う理由について話し合いました。その結果、日本と韓国のメディアや教育はどちらも全く違うことを『事実』として伝えていることを知りました。この時、日韓関係が改善しない理由は両国の国民がお互い腹を割って『事実』の違いを話しあう機会がないからだと気付きました。それに気付いた、11人の韓国人留学生・日本人生徒からなる私たちプロジェクトチームは悪化の一途を辿る日韓関係を改善したいという想いのもと、日韓青年会議を設立しました。この一年で、日韓の学生が対話を通じて、お互いを正しく理解し合い、未来の日韓リーダーとなるスキルを身につけられるような場を提供できるように日々活動してきました。
寄付金の使い道
皆様からご支援頂いた寄付金は、プログラム開発、経済的支流でプログラムに参加できない生徒たちへの奨学金、より多くの日本人と韓国人にプログラムを知ってもらうための広報に使わせて頂きます。