事業の目的
幸せの国として知られるブータンは実はピロリ菌感染者が多く、世界有数の胃癌多発国です。この小さな国にはまだ胃癌を早期発見するための内視鏡技術を持った医師がわずかしかいなく、胃癌の主原因ピロリ菌の除菌も行われていません。この国で早期発見と予防によって胃癌で苦しむ人をなくすお手伝いをすることが目的です。
これまでの活動
これまで本法人はブータンのなかでも胃癌の多発地域である1500人規模のダワカ村で18歳以上の住民にピロリ菌と胃癌リスク検診を行なってきました。このなかからピロリ菌陽性者には無償で除菌薬を提供し、胃癌リスクがある方には胃の内視鏡検診をおこなってきました。またブータン人の内視鏡医を育てるべく日本人専門家によるハンズオンの指導も行なってきました。
これまでの事業成果
ブータンの胃癌多発地区ダワカ村の1200人の住民の方にピロリ菌検診をおこない、8割近くの方が感染していることを確認し、800名近くの方に除菌薬を配布し感染を抑えました。同時に胃癌リスクの高い方には胃癌内視鏡検診を行い数十名の方に潰瘍を発見し、自覚症状のない早期胃癌も数名発見でき治療に結びつけることができました。またブータン人8名の医師に早期胃癌の発見方法を伝授し、発見の難しい早期胃癌が徐々に発見できるようになりました。
事業の必要経費
この事業では胃癌撲滅のためのモデル村を作ること、そして早期胃癌発見のための内視鏡医の育成をするために1)ピロリ菌検査薬、2)除菌薬 3)内視鏡医育成のための教育費 4)胃癌検診にかかる費用を必要としています。