私たちの取り組む課題
南北格差・環境問題・紛争・貧困など、地球上で起こっている諸問題は、わたしたちの経済活動や消費行動、生活のあり方と無関係ではありません。
開発教育とは「知り・考え・行動する」という視点で、それらの諸問題の解決に取り組む市民を育くむための教育活動です。
開発教育協会(DEAR)は、開発教育の普及と実践を通して、公正で持続可能な社会の実現のために行動する市民を育むことを目的に活動しています。
なぜこの課題に取り組むか
80億に迫る人々が暮らす地球社会は、貧困や飢餓、人権侵害や環境破壊、そして、民族対立や地域紛争などの地球規模の諸問題に今もなお直面しています。これらの喫緊かつ深刻な問題を早急に解決していくことが、わたしたち人類共通の課題となっています。
1960年代に欧米で生まれた開発教育の実践や研究が、日本で始まって40年余りになります。この間にDEARが首尾一貫して問い続けてきたことは「developmentとは何か」であり、「“開発”問題を学ぶことの意味や役割」であったと言えるでしょう。
自ら立てたこのような問いに対して、まだ十分に答えることができない中で、時代はまるでDEARを試すかのように、新たな問いを投げかけてきます。その問いとは、すなわち、9.11事件、金融危機、大震災、原発事故、そして、新型ウイルス、などの大きな問いです。
もちろんDEARがすべてを背負うことなどできません。しかし、こうした出来事も“開発”と無関係ではないとすれば、それらにも向きあいながら、議論や対話を通じて、代替案や選択肢をともに考えていきたいと思います。そうしたわたしたち一人ひとりの学びが、自らの問いに対する答えを生み、世界を変えるチカラとなっていくのだと考えています。湯本浩之(DEAR代表理事)
寄付金の使い道
開発教育を広め、実践者を増やすには仲間と資金が必要です。
ご寄付は、4つの活動に役立てます 。
1.教材づくり:社会課題を開発教育の視点から切り取り、参加型で学ぶ教材に。
2.人材育成:開発教育や参加型学習、市民教育の実践者を増やす機会を。
3.政策提言:国際協力や開発教育に関わるよりよい政策・枠組みをつくる。
4.DEARの組織づくり:市民の立場から教育活動を続けていくために。