私たちの取り組む課題



ーどんぐりBASE理念ー
『いくつものじぶんに出会う』
NPO法人スポーツクラブどんぐりでは、
「共育」
こどもも大人も共に育つ
「三位一体」
こどもー保護者ー支援者が三位一体となる適正距離を探し続ける
この二つを理念とし、これまで地域に根ざした活動を行ってきました。
活動はサッカーをはじめとする総合型スポーツクラブの運営や、
北欧型の民間学童など、子どもたちの様々な「学びの場」を提供することに取り組んできました。
その中で見えてきたのは、学校に行けない・行かない子どもたちの存在です。
彼らには、安心して自分を取り戻し、再び人とつながるための“居場所”がまだまだ足りていません。
そこで私たちは、新たに「どんぐりBASE」という不登校支援事業を立ち上げ、
兵庫県川西市と三重県伊賀市を拠点とした活動を進めていきます。
“いくつものじぶんに出会う”をテーマに、
心理支援と教育を融合した居場所づくりを目指しています。
なぜこの課題に取り組むか
私たちはこれまで、地域でスポーツや民間学童を運営し、
多くの子どもたちの成長を見守ってきました。
その中で見えてきたのは、「学校に行けない」「人との関わりがしんどい」と感じる子どもたちが、
安心していられる“居場所”があまりにも少ないという現実です。
しかし、学校に行きたくない・行けないという間で揺れる子どもたちも、
本当は「誰かに自分のことを知ってほしい」「もっと成長したい」という思いを持っています。
けれど、その願いを安心して叶えられる学びの場が、学校に行けなくなってしまうと今の社会にはほとんどありません。
それこそが、私たちが向き合っている課題です。
日本の教育は「集団に馴染むこと」「同じペースで学ぶこと」が重視されがちですが、
それが苦しさにつながる子どもたちもいます。
私たちは、”集団になじませる支援”ではなく、”自分らしさをさがす支援”を地域から広げていきたいと考えています。
そうした想いで活動する中、私たちは北欧デンマークの教育に出会いました。
そこには「子どもを真ん中に置き、対話を重ねながら共に育つ」
ペダゴー(デンマークの教育現場にいる対人専門職:Pædagog)の考え方が根づいています。
ペダゴーは子どもが幼少期から思春期にかけて複雑化される「感情」をコントロールするのではなく、
対話の中で正しく”味わう”ことを大切にします。
その過程を通して、子どもたちは”いくつもの自分”を受け入れ、自分を信頼することを覚えていきます。
このようにペダゴーは自分のことを学ぶ手助けをする存在です。
その姿勢に、私たちは日本の教育が抱える課題を乗り越えるための大きなヒントを見出しました。
だからこそ私たちは、ペダゴーの理念を取り入れた新しい居場所「どんぐりBASE」を立ち上げました。
焦らず、比べず、安心して“いくつものじぶん”に出会える場所を、
地域の中から少しずつ広げていきます。
どんぐりBASEは、その第一歩としての挑戦です。
支援金の使い道
今回いただいたご支援は、フリースクール「どんぐりBASE」の運営費として大切に使わせていただきます。
具体的には、
- 子どもたちが安心して過ごせるための 設備費・教材費
- 電気代や通信費などの 維持管理費
- 子どもたちと日々関わるスタッフの 人件費
といった、学びと生活の基盤となる運営経費に充てます。
現在、兵庫県川西市ではフリースクールへの行政補助はなく、また三重県伊賀市でも認可を受けるまでは補助金を受け取ることができません。
そのため、認可を受け、安定した運営に入るまでの3か月間の運営資金を今回のクラウドファンディングで募ります。
私たちは、子どもたちからいただく月額料金の負担をできるだけ抑え、経済的な理由で学びの機会を失わないようにしたいと考えています。
目標金額は 90万円。
これは、「どんぐりBASE」で過ごす子どもたちが、
「自分らしくいられる場所」で学び、人とつながり、
一歩ずつ自分の未来を描いていくための“土台づくり”のための費用です。
あなたのご支援が、子どもたちにとっての“もうひとつの学校”を支える大きな力になります。
ご協力よろしくお願いいたします。

