私たちの取り組む課題
世界中で都市化や産業化が進み、経済・社会格差が拡大したことで、目に見えやすい絶対的貧困・目に見えない相対的貧困が各地で発生しています。
例えば、アフリカには、家族や家をなくしたストリートチルドレンがいます。彼らは、十分な食事や教育を受けることができていません。食事と教育はこどもの健全育成に不可欠であるのに、それが保障されていないのです。
また、日本でも、7人に1人のこどもが相対的貧困、つまり「見えない貧困」の中にいます。親の長時間労働や地域コミュニティの消失などにより、こどもたちが安全に家族と、また地域の人々と過ごす場所が失われつつあります。その結果、虐待や育児放棄、孤食、引きこもりの問題があったり、ひとり親家庭、地域から孤立してしまう外国人家庭を支える場がなくなってしまったりします。
わたしたちはこのような、広がる格差の中で孤立化し貧困に陥ってしまうこどもたちを取り巻く課題に取り組んでいます。
また、日本では「アフリカ」についてマイナスなイメージで語られることが多く、偏見やステレオタイプが差別につながることがあります。
グローバル化がすすみ、地域社会に違う文化背景を持った人も増える中で、自分とは異なる文化について「イメージ」だけで語ることは、互いに心の壁をつくります。
わたしたちは、このような心の壁を取り去るため、地域社会でアフリカ文化を伝えるイベントなどを通し、多様性を認めあえる社会づくりにも取り組んでいます。
なぜこの課題に取り組むか
当団体の代表トニー・ジャスティスは、ガーナで生まれ育ちました。エヴェという部族の出身で、親戚や村の人々は「ノヴィーニェ」(=エヴェの部族語で「家族、仲間」という意味)として支え合って生き、わいわいと一緒に食事をする「居場所」があるのが当たり前でした。
しかし、世界にはこのような「居場所」がない人々もたくさんいます。そのような、周縁化されやすい人々もインクルーシブに受け入れられ、仲間と支え合い、助け合える居場所こそ、貧困を防げると考えています。
また、偏見や差別のない心豊かな社会をつくるためにも、様々な異なる価値観をもつ人たちが集まり、多様性を認め合う対話ができる「居場所」は不可欠です。
そのような「居場所」を通じ、こどもや親の笑顔を守るため、持続可能な社会をつくるために、活動しています。
寄付金の使い道
・活動を持続的に行うための、活動資金のため
・キッチンカープロジェクトを実現させるため
・ノヴィーニェこども食堂&こども寺子屋で必要な食材費・その他物品費用
・アフリカでの学校建設を実現させるため
・国際文化交流イベント開催のため
etc.