私たちの取り組む課題
〇日本で制作されたアニメーション及び特撮の記録と記憶を集め、少なくとも今後数世代以上にわたって受け継ぐことで、アニメと特撮を育み、また育まれた豊穣なヒトの営みを遺す。
〇アニメと特撮が世代や時代を超えた文化として、50年、100年を超え長く社会に親しまれ、新たな作品が創り続けられていくことを目指す。
〇デジタル技術を積極的に活用し、展示や人材育成に資する活きたアーカイブを構築及び運用するため、下記の活動を行う。
- 散逸又は毀損の恐れが高い事物の受入
- アーカイブ手法確立のための調査研究
- アーカイブの対象となり得る事物の現況調査
- 受入事物の整理・体系化及び活用方法の研究
- オーラルヒストリーの実施
- アニメ及び特撮の文化的価値等に関する普及啓発
- 次世代を担う人材育成等
〇関係組織や団体、施設等ともなるべく連携することで、取組を通じて蓄えた情報やノウハウ、人材等を広く社会に還元する。
なぜこの課題に取り組むか
アニメと特撮文化の継承には、アニメの原画や特撮のミニチュアなど「中間制作物」を大切に保存していくことが重要です。
これらがあってはじめて、映像がどのように作られたかが分かり、作り手が込めた精神性や、芸術的価値、魅力の源泉を知り、研究することも可能になるのです。
時を超えて新時代のクリエーターを触発することも可能でしょう。
より良い鑑賞、より深い研究、そして新たな創造の道を開き続けるためにも、技術と魂の宿った「中間制作物」のアーカイブが急務なのです。
ATACはこれらを適切な環境で永続的な保存を目指します。損傷や劣化に対しては修復も行い、展示、講演会、ワークショップ、上映会などの普及活動でその魅力を伝え、営利目的ではない適切な利活用を行っていきたいと考えています。
これらを関連企業、美術館・博物館、教育機関などの団体はもちろん、個人で活動されているクリエーター、研究家、収集家の方々とも円滑に、連携を進めます。
この活動には、アニメや特撮を愛するすべての方々のご理解とご協力が不可欠なのです。
アニメや特撮の制作で使われた原画やセル画、ミニチュアや小道具、デザイン画、資料類などを保存されている方は、どうかできる限り保存を継続していただきたいと考えます。
可能であれば、資料類の所在情報について、ATACを通じて共有させていただきたいです。
そしてもし、諸事情で保存し続けることが困難な現品、資料等がある場合は、どうか廃棄する前に、ATACにご相談ください。
保存継続のための手助けをいたします。
重ねて、アニメと特撮の未来のために、どうかご理解とご協力をお願いいたします。
寄付金の使い道
アニメや特撮の資料を保存するためには、その保存保管場所がずっと必要です。
それには家賃や温湿度管理のための光熱費、管理のための人件費等の費用負担が伴い、その費用は恒久的にかかり続けます。また、破損した資料を修復したり、適切に保管するための資材を調達したりする費用も定期的に必要です。資料を保存し続ける限りこれらの費用は発生し続けます。
また、ATACは、展示、講演会、ワークショップ、上映会などを通じて、保存する資料の利活用を営利目的ではない適切な方法で行っていきます。これらを関連企業、美術館・博物館、教育機関などの団体はもちろん、個人で活用されているクリエーター、研究家、収集家の方々とも円滑に、連携を進めます。
しかし、こうした活動の継続には、一団体の力だけでは限界があります。そこで、アニメや特撮を愛するみなさまに、ATACを支援していただくための寄付をお願いする次第です。
お預かりした寄付金は、前述した資料の保存保管、管理修復のための費用を含め、アニメと特撮の文化を後世に遺すというATACの本来の活動資金として活用させていただきます。
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2023年1月17日 東京都より認定を受け 認定NPO法人になりました。
これにより認定取得日(2023年1月17日)以降、個人の方のご寄付は税控除の対象となります。
詳しくは団体公式サイトの「ご寄付に伴う税制優遇について」をご覧ください。
また、公式サイトでは「賛助会員」募集の準備もしております。よろしければご入会をご検討ください。