私たちの取り組む課題



子どもたちの「あるがまま」を支えたい。
具体的には下記の項目に渡り、事業を行なっています。
送迎も含めて支援する若年妊産婦の交流の場:10代ママくらぶ
いのちの教室・避妊相談といった人権を軸にした:包括的性(生)教育
施設を退所した若者たちのアフターケア相談室:にじのしずく
実家に頼れない若いママたちの育児を新生時期からをサポートする:ばぁば保育園
障がいのある方と若者たちが共に暮らす:シェアハウスあるところ
今回皆様にご支援いただきたいのは「ばぁば保育園」です。
ばぁば保育園は、ママたちの「自練に通いたい」「昼間の仕事を探したい」「学校に行きたい」「子育てがわからない」「休みたい」などのニーズに柔軟に応える小さな保育園です。
赤ちゃんとママをたっぷりの愛情で包みながら、両方の成長を見守ることを大事にしています。
なぜこの課題に取り組むか



沖縄県は戦後の本土復帰と関連した歴史的な背景や、経済構造的背景、離婚率が高く一人親世帯が多いという社会的背景もあり、子供の相対的貧困率は全国平均の約2倍と言われています。
(https://www8.cao.go.jp/okinawa/3/kodomo-hinkon/shiryou/kodomo-genjou2.pdf)
同時に沖縄県は10代で妊娠・出産する割合が全国平均と比べ2倍以上と高く、サポートする存在が不可欠であるにも関わらず、背景に貧困の連鎖があると親(赤ちゃんの祖父母)自身も支援を必要とする状況にあるケースも少なくありません。日々成長する10代のママ・パパ、赤ちゃんの置かれている負の連鎖を止めたくても、時間はあっという間に過ぎていきます。子どもたちの置かれた状況は、制度が追いついてくるのを待ってはいられない現状があります。
10代で出産したことをさらなる困難にしないために10代のママ・パパたちが、様々な経験を詰み、学校を卒業することで、社会で生きていく術を身につけることが大事だと考えています。
ただでさえリスクの高い新生児期でありながら、多くの認可保育園では生後すぐからの預かり対応はありません。その間にもママたちは抱えきれない難しさを深めていく可能性があり、学校や就業などこれまでの経験を中断する可能性もあります。
10代の育児を支えるばぁば保育園
小さい赤ちゃんを抱えてわからないことだらけのこの時期、ママたちに寄り添いながら実家のばぁばのようなに、経験豊富な保育士たちが赤ちゃんを預かります。
またばぁば保育園では里親さんとの連携も行なっています。沖縄県には里子の委託を受けていない未受託里親さんが多くいらっしゃいます。保育士たちと共に保育経験を重ねていただき、地域でママと赤ちゃんをサポートできる体制を目指しています。
保育園の時間外の対応や病児対応など、ショートステイやトワイライトステイを里親さんにになっていただくことで、子育てを支える新たなモデル事業に取り組んでいます。
多くの女性にとって出産が転換期になるように、守るべき存在ができることで「これから」を前向きに描くママたちを多く見てきました。
貧困の連鎖を乗り越え、その子らしく輝いて自分の足で歩いてほしい。それがわたしたちの願いです。
支援金の使い道



ばぁば保育園の存続をご支援ください。
ばぁば保育園でサポートするママ・パパたちは、ここから学歴を重ね、資格をとり、就職を果たそうとしています。
これまで家族や社会のサポートに頼らずふんばってきた若者たちが、自分の家庭を築こうとする大事な時期を、みんなで応援していただけませんか?
「頼ってもいい」「親や制度ではなくても自分たちを見守ってくれている人たちがいる」ということを、ママ・パパ・赤ちゃんたちに一緒に伝えていただけませんか?
ご支援いただいた寄付金は、
・ばぁば保育園の家賃
・保育士の人件費
・赤ちゃんを送迎する費用
・ミルク代・オムツ代
・光熱費
などに活用させていただく予定です。
2024年2月の開所より、1年半の運営にて20人の乳幼児を受け入れました。
若年ママたちの就労・登校支援や赤ちゃんの認可保育所入所のサポートを行い、ベビーたちの成長に伴う関わりのなかで、ママ・パパが頼もしく成長していく姿を間近に感じさせていただきました。
ばぁば保育園にて出会いのあった里親さんたちは10人を超え、その輪が少しずつ広がっています。送迎や施設営業時間外での関わりなどでママたちを支えていただきました。
また妊娠中のママが産後ママのためのお弁当作りを行ったり、保育士とともに赤ちゃんのお世話をお手伝いすることでママになるイメージ作りの場にもなっています。
よちよちと社会に羽ばたいていていく赤ちゃんと若年ママたちを、親戚のように見守る応援団に皆さんも加わってください。

