私たちの取り組む課題
子どもの貧困、子どもの活字離れ、いじめや学力の低下、虐待やネグレクトなど、近年子どもをめぐる状況は厳しいと言われます。
私たちの財団では、子どもたちが夢を抱き、社会や人生に対して肯定的になれるよう、子どもの本の文化の発信に努めています。
国際的な視野をもって、日々の生活を豊かにしてくれる本の文化を、子どもと子どもの本に関わるあらゆる方に届けたい、それが私たちの活動の原点です。
〇子どもの本の普及、振興、啓発活動
1.大人向け講座・講演会
ボランティア、司書、学校司書、教員等、子どもと本を結ぶ役割を果たされている方々や保護者の方々に、子どもの本や読書活動にかかわる講座・講演会を開催します。講師派遣もいたします。
2.本と子どもを結ぶ活動
学校、児童養護施設、図書館等でおはなし会を実施します。また、貸切モノレールの車内でおはなし会を実施する「おはなしモノレール」を開催します。
3.ボランティアの参加と協働による事業の充実
当財団所属のボランティアグループ「おはなしポッポ」「人形劇サークルぱれっと」を対象に、研修講座を開催するとともに、各種の事業に参加していただきます。
〇子どもの本を通じた国際交流事業
1.国際講演会
海外の作家や絵本作家等を招いた講演会を開催しています。
2.情報、資料交換
当財団の活動及び日本の児童文学の状況について紹介した英文レポートを海外の児童文学専門機関等に提供するなど、情報・資料の交換をしています。
〇教材開発を通した子どもの読書活動の推進
1.オンライン教材開発
・子どもがインターネットで楽しく遊びながら、お気に入りの本に出会うシステム「ほんナビきっず」
・ウェブサイト上で、絵本について学び、実際に作ってみることができるコンテンツ「ドキドキ絵本づくりfor Kids」
・子ども向け図書検索システム「本の海大冒険」
・マンガの楽しさを子ども向けに紹介した「マンガのひみつ大冒険!」
・YouTubeでの子どもの本の情報発信
〇児童文学に関する図書、その他の資料収集
1.資料収集
現在出版されている児童書及び研究書を収集するとともに、関連資料についても幅広く収集します。
収集した資料は、永久保存および一般の利用に供するため、大阪府立中央図書館国際児童文学館に引き継ぎます。
なぜこの課題に取り組むか
本という文化の可能性を信じるからです。
本や文学の世界は、知らないことを教えてくれるだけではありません。
・空想の世界へ羽ばたく喜びを伝えてくれます。
・ことばの魅力を知り、自分らしく使いこなせる力を与えてくれます。
・物語を通して、自分自身や社会を多様な視点から見ることのおもしろさを教えてくれます。
・異なる文化や考え方を知ることができます。
寄付金の使い道
〇子どもと本をつなぐ活動
・おはなしモノレール
・おはなし会(学校や図書館、児童養護施設など)
〇子どもの本に関わる大人の方へのサービス
・国際講演会やシンポジウム、読書活動にかかるあらゆる普及・振興活動
〇子どもの本を通じた国際交流
・作家などを招いた講演会、ワークショップの開催
・国際グリム賞の実施運営
〇インターネットを活用した読書活動支援
・絵本やマンガ文化の振興につながる教材開発
・YouTubeでの子どもの本や読書活動に関する情報発信
〇展示や出版等の企画事業
・博物館、美術館、図書館等での読書文化の普及にかかる展示、出版などの企画
〇関連資料の収集
・現在出版されている児童書および関連資料の収集と、それらを活用した研究活動
*寄付金は当財団の事業全般に使わせていただきます。