自分の人生を歩む卒業生
2020/2/8 20:29
盛岡ユースセンターの菅原です。今日はちょうど一年前に、最大級のびっくりをくれた卒業生を紹介します。
高校生の時に在籍していた女の子で、卒業後はアパレル店員さんとして働いていて、よく私や尾形も様子を見に行っていました。ある日彼女がユースセンターに来てこんな話をしてくれました。
「仕事をしながら考えたんですけど、カウンセラーさんになりたくて、大学に行くことにしました。それで、自分のお金で行こうと思ってて、家族にも内緒なので言わないでください!」
びっくりでした。そしてとても嬉しくて、自分が望む人生を自分で選択し、自分で歩んでいるんだな、と心から嬉しく思いました。
彼女は今、働きながら、通信制の大学に通っています。働いているお店に顔を見に行くと「ちょうど先週初めてのスクーリングだったんです~!大変だったけど授業楽しかったですよ!」と話してくれたこともありました。
今年度の10月の茶話会に彼女をゲストとしてお呼びしたとき「高校生の時は私いつもマスクしてて、全然しゃべらなかったですよね。」と言われ、確かに!と思い出した彼女の高校生時代は本当にその通り。
でも自分で選んだアパレルの仕事を通して「周りの人に恵まれたおかげで話をすることもなんかできるようになったんですよね」と話していました。茶話会での彼女の堂々とした素敵な笑顔を思い出して、今も書きながら泣きそうになっています。
「自分の人生の主人公は自分」
小学生でも、中学生でも、高校生でも、何歳でも、自分が望む形で生活し、学び、生きていくことは、とても大切で尊重されるべきことだと思います。
生徒たちには「自分が納得する選択を、自分でするんだよ。親に言われたから、先生に言われたから、じゃなく、自分で決めて良いんだよ。」と伝えています。なかなか難しいことなので、悩み、時に立ち止まる子もたくさんいますが、やっぱり自分で決めたことを突き進んでいくとき、子ども達の顔は彼女と同じように満面の笑顔です。これは彼女のような大きな決断だけでなく、日常の小さなチャレンジや選択の中にも、誰にでもたくさん起こることです。
誰かが与えた選択肢ではなく、自分で考え、自分の人生を歩んでいる子ども達が社会の中にたくさんいてほしい。そんな子ども達の選択を心から応援し、サポートする場でありたいといつも思っています!
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