子どもが自分に価値を感じながら成長していける社会に
2020/1/22 21:58
盛岡ユースセンターのセンター長の尾形です。
2010年の法人立ち上げから関わり、私立の教員として掛け持ち期間を経て2014年から専任として勤めています。
「フリースクール」は多種多様で、確かな正解のない中で、日々子ども達とともに活動しています。そもそもの子ども達が「多種多様」なので、その子ども達に寄り添うフリースクールも活動が多様になっていくのだと考えています。
現在、あまりに多くの子ども達にとって、学校が意欲的に通いたいと思える場所になっていません。
学校の先生もお一人お一人が一生懸命で、親御さんも子どものために一生懸命で、それに応えようと苦しむ子ども達がいます。
それを「子ども達の問題」ととらえるのは違うのではないか、と考えています。
子ども達の意欲やニーズに合わせて学びが進んでいくのではなく、年齢と学年に従って、決まった順番で知識を習得していく学校教育が、子どもの成長に合った環境を提供するのに不具合の多いシステムになっていると感じています。
学校だけでは評価されない、たくさんの才能を持つ子ども達を見ていると、本当に必要なのは、決まったカリキュラムに沿った評価ではなく「君のここが凄いね!」と言ってくれる人間なのではないか、と感じます。
「靴に合わせて子どもが苦しんでいる。本当は、子どもに合わせて靴は作られるべき」というようなことを、尾木ママさんが言っていました。
これからの社会は、子ども達が人生の若い時期に、その子その子の持っている力が伸び伸びと発揮されて、自分を高めることに自信を持って成長していける社会がいいな、と思います。
未来の社会を生きていく子ども達一人一人が、自らの頭で考え、自分の幸せを選び、自分の人生の主人公として生きていくことが本当の自立であり、私たちのフリースクールでは、子ども達一人一人の「社会の中で幸せに生きていく力」を育み、応援していきたいな、と考えています。
フリースクールに通う子ども達は、不登校の子どもの中でも3%ほどしかいないと言われています。
しかし、そうしたフリースクールの中で起きている僅かな取り組みであっても「現実の事例」として例外を生み出すことで、全体に影響を与える変化の起点になることはできると考えています。
続く・・・!
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