わたしとユアセルとの出会い
2025/6/19 22:13

はじめまして。運営スタッフの斎藤です。
わたしは昨年の9月から一般社団法人ユアセルの運営メンバーとして活動をはじめました。この団体は、地域の孤立を無くし、皆が自分らしく生きられることを目的に「フリースクール事業」「生活支援事業」「イベント事業」を行う非営利団体です。
一方でわたしはうつ病の当事者でもあり、どうしても体調の波に支配されたり、行動制限が出たりしてしまいます。
そういった体調の変化がありながらも、ユアセル地域貢献活動に半年以上携わって得られたものを書いていきたいと思います。もし興味を持った方がいらっしゃれば、一緒に活動する仲間になってほしいです。よろしくお願いします。
・自己紹介
1990年生まれで現在34歳のオジサンです。心理系の大学を出てから福祉(主に就労支援)の道で10年ほど勤めました。最後のほうは忙しさでバーンアウト状態となってしまい、病院の先生からストップを言い渡され退職に至ります。現在は児童発達支援事業所でパート従業員として働いています。
就労支援はとても楽しかったです。仕事を通してその方の生き方が変わっていく様子を見るのは、やりがいにもなりました。雇用主との交渉なども緊迫感があって、元来あまり緊張しないわたしにとってはワクワクするような場面でした。
それでもうつ病になってあまりハードなことはできなくなってしまったので、就労支援への想いは持ちながらも、その現場から離れることになってしまいました。
そんな時、ユアセルの代表である高橋と出会ったのです。
・ユアセルとの出会い
2024年8月、円山地区のとあるお店を間借りして活動しているユアセルの活動に興味を持ち、共通の知人を介して代表の高橋と会いました。
高橋と30分くらい、互いの想いを語り合いました。その中でわたしの胸を打ったのは、彼女のこの言葉でした。
「ユアセルで人を雇えるようにしたい!」
資金状況的にも非現実的な話。正直「大丈夫か?」と思いました。
ただ、わたしも長年就労支援をしてきて、雇用の大切さ(大変さも)は身に染みてわかっていたので、雇用を目標の一つとして掲げているその熱意と心意気にえらく感動したのを覚えています。
また、フリースクールへの想いも共通していました。わたしのフリースクールへの思いは「ありのままで居られる場所」。子どもが自分らしく居られる場所を作りたいということです。高橋も「自分らしさ」をとても大切にしていました。
こうして、ユアセルの運営メンバーとして活動することが決まったのです。
・子ども駄菓子屋
加入した当初のユアセルは、子ども駄菓子屋を運営していました。店番を買って出てやってみると、地域の子ども達がたくさん来てくれました。
子ども達は学校、習い事などで日々キツキツな生活を送っています。とても忙しいのです。そんな子たちがひと休みできる、止まり木のような駄菓子屋を作れたらいいなと思っていました。
忙しいのは大人も一緒。ということで、地域の駄菓子屋大人編として、ユアセルbarも開店してみました。チケットを駄菓子や飲み物と交換して、皆で語らうという企画です。これはとても好評でした。
後の頁で述べる移転の関係で駄菓子屋は一時休業となりましたが、西区発寒地区で5月から新装開店することができました!
・フリースクール
フリースクールとは「学校以外で学ぶ場、過ごす居場所」とされています(フリースクール白書2022より)。不登校20万人越えの時代、こうした居場所のニーズが高まっています。
わたし自身も不登校経験者で、当事者としていくつかのフリースクールを見学に行ったことがあります。教育に力を入れているところもあれば、何をしてもいいという場所もありました。どちらも自分にはあまり馴染めなかった記憶があります。
ユアセルが目指すフリースクールは「自分らしく居られる場所」です。これを実現するには、その子のやりたいこと、将来の夢などすでに持っている力をエンパワーメントし、伴走的に関わっていく方法が最も適していると考えています。
わたしの中で、居場所として機能するために必要だと考えているのは次の3つです。
①余白を持たせる
②偶然性を大切にする
③生きていることをまるごと肯定する
詳述はしませんが、これらの条件が揃った時、子ども達は自らの意志で成長していくと信じています。
ユアセルのフリースクールは現在、発寒地区と新琴似地区で活動をしています。ご興味のある方は、以下からお問い合わせください。
← Back to all activity reports