日本には、見えない困難を抱えながらも、社会から取り残されてしまう若者たちがたくさんいます。 そんな彼らにとって、「小さな後押し」がどれほど大きな希望になるか。
今回は、そんな若者が自ら立案し実行する「セラピードッグのいる学び舎を作る」プロジェクトです。
Story
ご挨拶
私たちのプロジェクトにご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
日頃より、ご支援いただき感謝致しております。
今回私たちは、孤立しがちな若者たちに「切れ目のない支援」と「未来への希望」を届けるため、このプロジェクトを立ち上げました。
代表を務めております、畠山と申します。
私は、フリースクール兼学習塾「ココスタラボ」を運営しており、これまでの8年間で延べ約30,000人の子どもたちがこの場を利用してきました。特にフリースクールに通う若者たちは、18歳を迎えると社会へと踏み出す選択をするケースが多いのですが、中にはその「最初の一歩」がなかなか踏み出せずにいる若者たちもいます。
その背景には、「見えにくい障害」を抱える若者たちの存在があります。 たとえ困難を抱えていても、現行の福祉制度では条件に合わず支援の対象外となってしまうことが多く、結果として引きこもり状態に陥ってしまうのです。
私たちはこれまで、ボランティア活動やイベントスタッフとしての体験を通じ、外部の人たちと関わる機会を提供し続けてきました。しかし、それでも社会への扉は、彼らにとって依然として高いハードルであることが少なくありません。
私たちは、彼らが社会に出られるその日まで、何歳になっても寄り添い、支援を続けていきます。
そんな中、今回は若者自身が立案し、「これをきっかけに社会に出る一歩を踏み出したい!」と、力強く声を上げてくれました。
どうか、あなたの温かいご支援で、彼らの背中をそっと押していただけませんか。
はじめに
発達障害、精神的な困難、家庭環境による心の傷—— 外からは見えにくい「見えない障害」を抱える若者たちが、今、静かに社会の中で取り残されています。これらは不登校の増加、いじめの増加、虐待対応件数の増加に起因します。
厚生労働省・内閣府の最新調査によると、日本全国には
✅ 引きこもり状態の若者(15~39歳)が約76万人
✅ 15歳~39歳で引きこもりに該当する人は、全体の約2.3%を占める人たちが存在すると推計されています。
その多くは、国の制度の「隙間」に取り残され、支援にたどり着けず、孤立を深めています。
私たちは、そんな若者たちに「切れ目のない支援」と「未来への希望」を届け続けたいと考えています。
※出典:内閣府 (令和4年版 子供・若者白書)
⚫︎自分は役に立たないと感じている人は約31%
⚫︎社会の役に立ちたいと思っている人は約83%
※出典:こども家庭庁 (こども・若者白書2024)
これらの資料からも分かることは、誰かの役に立ちたいという気持ちがありつつも、その一歩を踏み出せず結果として引きこもりの状態になってしまっているということ。
このプロジェクトで実現したいこと
- 支援対象外となりがちな若者たちに、個別に寄り添ったカウンセリングと社会参加プログラムの提供。
- 若者自身が主体となって活動し、社会との接点を作る機会を広げる。
- 若者たちが「自分らしく生きる力」を取り戻す後押しをする。
社会から取り残されることなく、一歩踏み出す勇気を持てるよう、私たちは全力でサポートします。
具体的な取り組み 【ステップマップ】
START
【①自己理解】
まずは一人ひとりの状況に合わせた個別面談・支援プログラムを提供し、 「自分はどんなことが得意か」「どんな時に楽しいと感じるか」 を一緒に探っていきます。自己理解を深めることが、社会参加への第一歩となります。
【②小さな役割チャレンジ】
次に、小さな役割(例:イベントの簡単な準備作業、受付サポート、ポスター作成など)にチャレンジしてもらいます。「やってみたらできた!」 「ありがとうと言われた!」 そんな成功体験を積み重ねることで、自信を育てます。
【③活動企画・実行】 ←🔴今回はここの活動です。
ある程度慣れてきた若者には、 活動自体の企画や運営に関わってもらいます。「自分たちでテーマを考える」「スケジュールを立てる」「チームで協力して形にする」こうした自分たちでつくる経験が、さらに大きな自己肯定感につながります。
【④ピアサポート】
次に、新しく参加する若者たちを、少し先輩になった若者たちがサポートする【ピアサポート制度】を整えます。「誰かに支えられた経験」を「誰かを支える経験」へ。 相互に支え合うことで、支援が循環していく仕組みをつくります。
【⑤社会との接点・スモールジョブ】
最終段階では、社会と緩やかにつながる体験を増やします。制作物の販売支援(小物・作品など)小さな実績が積み重なり、 社会への扉が開かれていきます。
GOAL=「自分らしい社会参加・自立」
一人ひとりが「できること」を見つけ、自信を持つ 「支援される」から「支援する」へと役割を変える。社会との緩やかなつながりを持ち、自分らしく生きる未来を築く これが、私たちの体制づくりのビジョンです。
出発点は、ひとりの想いから
20歳を過ぎた若者(女性)です。障害による不調が続き、なかなか定職に就くことができません。彼女の思いをご覧ください。
『私は、神経発達症と過去の虐待という厳しい背景を抱えながらも、動物への深い愛情を道しるべとして、ここまで歩んできました。 頼る人もいない中、動物に関する知識を独学で学び続けていた私が、必死の思いで発したSOSに手を差し伸べてくれたのが畠山さんでした。
最初の1年を畠山さんのもとで過ごすなかで、私は少しずつ安心感を取り戻し、「挑戦してみたい」という気持ちが芽生えました。 最初の挑戦は、「愛玩動物飼養管理士」の資格取得。体調を崩す時期もありましたが、粘り強く学び続け、努力の末に合格を手にしたときの喜びは、今でも私の支えになっています。
その後、小動物との暮らしの中で癒やしと元気をもらうようになり、「この癒しを、誰かと分かち合いたい」と自然に思うようになりました。
あれから4年。社会に出る挑戦を何度も繰り返してきましたが、思うように進めないことも多くありました。 それでも、「誰かの役に立ちたい」「ココスタラボに恩返しがしたい」という思いは消えることなく、今、私は自分の持つ資格と、保護犬シェルターでの訓練経験を活かして、新たなチャレンジに踏み出そうとしています。』
※写真はイメージです
若者自身のチャレンジ
今回、若者自身が行う活動は、「セラピードッグのいる学び舎を作る」です。「セラピードッグって、どんな犬なの?」と思われるかもしれません。セラピードッグは、盲導犬や警察犬と同じように専門的な訓練を受けた犬たち。でも、そのお仕事はちょっと違っていて、人の心を癒すことが得意なんです!セラピードッグの活動は単なる「癒し」ではありません。 若者自身が、セラピードッグと共に社会とつながる担い手となるための、大切な一歩です。セラピードッグと一緒に過ごせる教室をつくること!それが彼女の挑戦です。
※写真はイメージです。
なぜ、セラピードッグのいる学び舎が必要なの?
若者たち自身が長年過ごしてきたフリースクール兼学習塾である「ココスタラボ」には、いろいろな個性や背景を持っている子どもたち若者たちがいます。また、若者たち同様に、発達障害などの見えない障害を抱える子も少なくありません。中には、学校に行けない子や、心がちょっぴり疲れている子も。そんな子どもたちが安心して、自分らしく過ごせるように。そして、やる気や元気が少しでも湧いてくるように。そんな願いをこめて、セラピードッグと一緒に学べる環境を目指します。
セラピードッグは、そんな子どもたちの心に寄り添い、そっと背中を押してくれる存在。 安心感や自己肯定感を育む手助けをしてくれます。 私たちが目指すのは、以下の2つの役割を持つ環境です。
- 動物介在教育(AAE):セラピードッグとふれあう中で、子どもたちが学びに興味を持つきっかけをつくる
- 動物介在療法(AAT):心に不安を抱える子どもたちが、癒しを得て安心できる時間を過ごす
犬たちは常に教室にいるわけではなく、“必要なときにそっと寄り添う”スタイル。 一緒に笑ったり、休んだりしながら、自然と心がほぐれていく教室を育てていきます。
皆様のご支援で変わる未来
日本には、見えない困難を抱えながら、社会から取り残されてしまう若者たちがたくさんいます。 そんな彼らにとって、「自分を受け止めてくれる声」「認めてくれる声」「ありのままでいいんだよという声」こうした応援の声が、彼らにとても大きな励みになります。そばにいる私たちだけでなく、社会全体から応援の声が届けば、さらに自信を持てるようになって社会へ飛び出していけるようになります。
① 制度の狭間にいる多くの若者が安心することができます!
発達障害や精神的な不安を抱えていても、制度の枠組みでは支援対象外とされる若者がいます。 救いの手が届かないまま、孤独と不安の中で立ち止まっているのです。そんな彼らの孤独感や不安を取り除くことができます。
② 「自分はダメだ」と思い込んでしまうことが少なくなります!
悪循環社会で何度も否定されると、若者たちは自分を責め、自己肯定感を失ってしまいます。 何も挑戦できなくなり、未来を諦めてしまうケースも少なくありません。「ダメじゃないよ」と言ってもらえる社会があると知ることで、自信が持てるようになります。
③ 高いと感じる社会参加への「最初の一歩」が低く感じられるようになります!
一般的なアルバイトやインターン、学校活動ですら、 「うまくできなかったらどうしよう」 「変な目で見られたらどうしよう」 という不安が大きな壁となり、行動を起こすことができません。「うまくできなくても大丈夫」と言ってもらえたら、心強く感じられ行動に移しやすくなります。
④ 成功体験を一つ一つ積み重ねていけます!
社会に出るために必要なのは、大きな成功ではありません。 「できた」「ありがとうと言われた」「誰かの役に立った」 そんな小さな成功を少しずつ積み重ねることが、未来への自信となります。その一歩を踏み出せるようになります。
⑤ 孤立と無力感から解放されていきます!
誰からも期待されず、誰にも頼れずにいると、若者たちは心を閉ざし、ひきこもり、時には深刻なメンタル不調を抱えるリスクがあります。 それは本人にとっても、社会にとっても大きな損失です。応援してくださる皆様の存在が何よりも力になります。
◆今後の流れ
5月中頃・・・セラピードッグをお迎え予定(ラブラドールレトリバーのオスで名前は「BOND(ボンド)」くん)
お迎え後は徐々に環境に慣れさせつつ「ココスタラボ」を起点に本格的なトレーニングをスタートします!
9月頃〜・・・セラピードッグとしてデビュー!(訓練状況によっては時期が前後します)
その後は、ココスタラボの子どもたちとのふれあい活動を中心に、いのちの授業、しつけ相談など、若者自信がチャレンジしたいことを軸に、仕事として活動していけるようステップアップを考えております。
寄付の使い道
セラピードッグの育成には、一般的に30万ほどかかると言われております。それに加えて若者自身のトレーニングやスキルアップとしての資格取得など、仕事として自立していくための費用として大切に使わせていただきます。
最後に
私たちが目指す応援の形は、 「支援される側」から「支える側」「自ら動く側」へと成長していく そんな若者たちを育てる体制づくりです。その体制の中で孤立や自己否定感から抜け出し、 少しずつでも社会に関わりながら、自分自身の可能性を広げていけるようお力添えをお願いします。
誰もが、最初の一歩を踏み出すためには「安心できる居場所」と「ほんの少しの後押し」が必要です。彼らは決して怠けているわけではありません。ほんの少しの後押しがあれば、自分の力で未来を切り拓くことができます。あなたの応援が、若者たちの未来を変える「小さな奇跡」を起こします。
※支援を必要としている若者たちです。
どうか、彼らの背中を押してあげる応援団になってください。宜しくお願いします。
セラピードッグの毎日の健康チェックは若者の自信につながる!
¥5,000
セラピードッグは毎日健康面や衛生面に気を配って管理育成をしっかり行うことで、若者が自信を持って活動する事ができます。
定期的な健康診断(保険適用外)や、防虫ワクチンの接種、餌の種類や成分などにも気を配らなければなりません。
また、マウスケアや体を清潔に保つためのケアも毎日必要な管理です。
環境整備で活動がよりスムーズに進められる!
¥10,000
セラピードッグを飼育および訓練をするためには様々な専用の用具が必要になります。
(一例:ハーフチョークカラー、ロングリード、クリッカー、ターゲットスティックなど)
こうした用具を揃えることも活動をスムーズに進める事ができ、若者の自立への一歩につながります。