カクワカNY滞在記 3月3日
2025/3/4 13:27

<みほ視点✏️>
3MSP初日は、インターナショナルユースオリエンテーションから始まりました。ICRCやICANほか、核廃絶のムーブメントを牽引する団体の代表による パネルが行われ、若い世代の重要性が強調されました。ただ単に若い人がんばれではなく、世界を動かし絶え間なく今も動き続けている人たちからの「若い人のパワーは本当に不可欠だ」という言葉はユースを(というか一人の人間を?)エナジャイズするには十分で、こうやって広がっていくんだなと実感しました。二つ目のパネルでは、ICRCユースの髙垣慶太含め、世界の若い世代からのスピーチがあり、とても刺激を受けました。
そして本会議の会場に移り、カザフスタンの議長の言葉からいよいよスタート。ハイレベルセッションでは、日本被団協・事務局次長の濱住治郎さんがスピーチしました。「私にはまだ戦争は終わっていません。なぜならまだ世界に核兵器は存在するからです。被爆者は世界から核兵器がゼロになるまで安心できません」という言葉が、80年前のこととして捉えてしまいがちな私たちの社会に警鐘を鳴らしてくださっているような気がしました。
午後一は、カザフスタンの核実験地セミパラチンスクの今を追ったドキュメンタリー完成の上映会に参加しました。今回議長を務めるカザフスタンは外交的に核廃絶をリードしている存在ではありながらも、国内の被爆者援護にはまだ大きな課題があることが描かれており、だからこそ核兵器を捨てなければいけないこと、TPNWが一つの大きな選択であることが語られました。
国際原爆民衆法廷を来年開く韓国の市民団体SPARKの呼びかけで、Youth Meetupにも参加しました。SPARKとPeace Action New York State, カクワカ広島の日米韓の3団体の顔合わせ交流会みたいな感じで、お互いの活動や関心を交換するとても嬉しい時間でした。明日はSPARK主催の国連内でのサイドイベントに登壇する予定です。植民地主義の中での核兵器、核廃絶における日米韓の連帯を深める機会にしたいと思います。楽しみです!
<せとまゆ視点✏️>
核兵器禁止条約の締約国会議(MSP)本番がついに始まりました。
私は今日は本会議はほとんど傍聴せず、国連周辺で行われたイベントに参加。会議場から道路を挟んで向かいにあるビルの中では、オーストラリアの核被害や米国内のウラン鉱山での被害を扱ったイベントが行われていました。ネイティブアメリカンのナバホの人々が、ウラン採掘、ウラン精製、ウランの輸送、核のごみの廃棄など、さまざまな場面で汚染のリスクや実際の汚染に現在進行形でさらされていることが語られました。
そういう「新たに知る情報」が、情報としてでなく、一人一人が今直面していることとして痛みを持って共有され、集う人たち(ほかの核被害地から来た人も多く参加しています)が共感を持って受け止める空間。安心安全な場をつくりたいという、主催者の皆さんの強い決意を感じる場づくりでした。
よりどりみどりの興味深いサイドイベントが連なる中、その後もアートやファッションなどクリエイティブな表現を通じた軍縮企画に参加し、米国の高校生たちのアート作品に触れました。ファッションと核軍縮を考えるプレゼンをした女性からは、「今来ている服はどこから来ている?どうやって作られている?」と問いが投げかけられ、ファストファッションの裏で児童労働など人権侵害が起こることはもちろん、服をつくる過程で出る水の問題や経済の問題がいかに国同士の摩擦をうむリスクをはらみ、そのリスクが核保有国同士の緊張関係につながるかという話になりました。
本会議やイベントのさらに裏側では、日本の議員も参加するクローズドの国会議員会合が行われ、会合後に記者会見も行われました。
そして!カクワカ広島として面会してきた森本真治さんと三上えりさん、福島みずほさんが、明日の朝(日本時間3/4(火)23:00頃〜)インスタライブに出演くださることになりました📣!!会合を経ての皆さんの言葉に、ぜひご注目ください。
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