🌟応援コラム②🌟 朝来おかゆ (漫画家、イラストレーター)
2025/2/28 08:21

(画像:朝来おかゆ『人と食事するのが怖い!: 会食恐怖症ってなに??』)
わたしがはじめてとよなかリレーションハウスへ行ったのは、たしか2021年の寒くなってきたころだったと思います。
それから2022年以降、ちょくちょく遊びに行くようになりました。
当時、とよなかリレーションハウスへ行くのに片道約1時間半かかる場所に住んでいました。それでも、もくもく集会(各自作業をしたい人が作業したりしなかったりする)や、だらだら集会(特に目的なくゆるくいっしょに過ごす)などのあつまりへ多いときは月2回ほど遊びに行っていました。
そのころは働いていなくて、どこかへ出かけていかないと人と交流する機会に乏しかったので、とよなかリレーションハウスで出会った人たちとだらだらしたり、おしゃべりしたり、鍋を食べるのが楽しかったです。けれども、ひと所に所属したり通い続けることが苦手なわたしは、ウィークタイのあつまりに行く時期と行かない時期にムラがあり、半年以上行っていなかった時期もあります(遠いというのもある)。現在も多いときで月に1回遊びに行くかんじで、たまにイベントのお手伝いをしたりゆるーく関わっています。わたしが知っている2021年〜2025年現在に至るまでのあいだだけでも、とよなかリレーションハウスには本当にたくさんの人の出入りがありました。
頻繁に来ていた人がパタリと来なくなったり、ひょんなことから新しく遊びに来る人が居たり、、、
みんながみんなよい思い出ばかりではないでしょうが、少なくとも、とよなかリレーションハウスに来ていたそのひとときの中には、きっと大切な時間もあったと思います。
いまは交差するところがなくなってしまったとしても、「その時間が確かにあった」というだけで十分だといまは思います。
そういう、人と人とが交わる場所として、とよなかリレーションハウスは重要な役割を果たしています。いまのわたしは働いてお給料をもらっていますが、「明日にはすべてがいやになって逃げ出しているんじゃないか」という不安は常にあります。
でも、もしそんな状態になったとしても、「とよなかリレーションハウス」という行っていい場所があるという事実がこころの支えになります。いまは定期的にウィークタイのあつまりに関わっていますが、来なくなった人たちと同じように、わたしもこれからフッと行かなくなるときが来るかもしれません。
でも、わたしが行かなかったとしても、とよなかリレーションハウスがそこにあって、そこでぬくまっている人たちが居た/居るということに力をもらえます。なので、これから月日が流れ、関わる人たちや見ている景色が変化していったとしても、誰かが雨風をしのげるよう、「とよなかリレーションハウス」という場所はあり続けてほしいと切に願います。
(朝来おかゆ)
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(以下、読んだ感想を泉翔が書かせていただきます。)
おかゆさん、コラムをありがとうございます。
文章の中に出てくる「みんながみんなよい思い出ばかりではないでしょうが」というところに、これまでとよなかリレーションハウスでかかわって去っていった人たちのことを、ひとりひとり思い出していました。おかゆさんのおっしゃることは本当に、その通りです。
”良いことばかりの場所” では、とてもありませんでした。8年の間に、ここで悲しい思いをした人や、ここで傷付いた人、ここで怒りを爆発させた人がいます。もうここには居られなくなった人もいます。
クラウドファンディングで語る言葉は綺麗ごとばかりでいやになりますね。実際のとよなかリレーションハウスはといえば、そんな失敗と沢山の後悔が詰まった場所でもあります。本当は明朗快活にいえることなどなにもなくて、ずっと悩みながら続けています。
おかゆさんが「人たちが居た(中略)ことに力をもらえ」と締めてくれていることに、一瞬だけですが、ほっとしてしまいました。それをあと少しだけ信じられたなら、もう少しだけ胸を張れるようになるのかもしれません。
ありがとうございます。
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