ついに解放されたシリア全土へ、新たな国を造るための支援を開始します

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2024年12月8日、シリアはアサド独裁政権からついに解放され、歴史的な1日を迎えました。NPO法人Stand with Syria Japan(SSJ)は、シリアの人々が尊厳のある生活を送り、新たな国を造っていく上で欠かせない基盤を造ることを最大のミッションとし、帰還するシリアの人々の住環境を整える「住居再建支援」、並行して現地のニーズに応じた「緊急人道支援」とアサド政権による秘密刑務所(強制収容所)の解放を受けて「強制収容所(刑務所)サバイバーへの支援」を開始します。現地で迅速に支援を開始するため、SSJでは必要な設備・材料、また越冬に備えた燃料・ストーブ・防寒具などを調達し、現地へ届けるための緊急支援金を必要としています。

シリアは半世紀にわたる独裁体制から解放され、新たな1ページを踏み出しています。世界がこれまでシリアを見捨てて来た中でシリアの人々は、自由を諦めず懸命に生き延びて来ました。シリアの市民に寄り添い共に闘ってきたSSJの支援を通して、今度こそ私たちはシリアを見捨てていないという意思表示をしていただけないでしょうか。今、皆様のお力が今まで以上に必要となっています。皆様から頂いたご寄付は、この3つの支援(住居再建支援・緊急人道支援・強制収容所(刑務所)サバイバー支援)へ充当されます。

※NPO法人Stand with Syria Japan(SSJ)は2017年に任意団体としての活動が始動した時より、シリア北西部に拠点を構え、他団体などを介さずに、弊団体職員が直接現地での支援を実施するということを一貫して掲げ、シリア民衆の側に立ちアサド政権による戦争犯罪・人道に対する罪を糾弾してきた日本で唯一の団体です。

Story

今、シリアで何が起きているのか

2024年11月27日、54年間シリアを弾圧してきたアサド独裁政権に対して、シリア市民は自らの力で国を取り戻す大きな一歩を踏み出しました。12月3日、シリア第二の都市アレッポが解放、その数日後にはアレッポと首都ダマスカスを繋ぐ要衝であるホムスが反体制派によってアサド政権より解放。その後も次々と都市が解放され、そして12月8日、ついに首都のダマスカスが無血で解放されました。これはシリアにおいて、親子2代半世紀に渡って市民を抑圧し、虐殺してきた独裁政権が打倒され、自由、平等、尊厳、正義というシリア人の尊い悲願が達成された歴史的瞬間です。シリア反体制派は、約12日間という期間で、シリアをアサド政権の恐怖支配から解放しました。しかしこの歴史的勝利は、11月27日からの反体制派の進撃だけによって成し遂げられたのではありません。54年の間、父の代から2代続く独裁政権下で静かに虐殺されてきた人々を含む、シリア市民の自由で民主的な国への希求と、それに向けた絶え間ない努力によって12月8日アサド政権の打倒、そして「シリア革命」における最も重要な一歩は成し遂げられました。

SSJシリア在職員からの報告と、これからのSSJの支援方針

12月8日、SSJシリア現地職員スラージュからの調査報告には「解放された街や村に帰ろうとする人がかなりの勢いで急増しているが、アサド政権とロシアによる攻撃で自分の家が壊されていて、このままでは使えないところばかりだ。住居の再建に代表されるような新たなシリア建国のための基盤を支える支援が今必要だ。」とありました。この報告と更なる調査を重ねて、SSJは「人間が尊厳のある生活を送る上で不可欠な、住環境を整えること」をはじめとする、新たなシリア(国)を造り上げるための基盤を整える緊急支援を展開します。アサド政権崩壊後のSSJ最初のミッションとして相応しい「新たなシリア建国を支える」をミッションに掲げ、シリア国内全土を対象として支援を行って参ります。

12月のSSJの支援方針

  1. SSJの拠点のあるシリア北西部、イドリブから再建支援をはじめます
  2. SSJが長年問い続けてきたアサド政権による強制収容所を生き延びた人々も多く解放され、その人々(サバイバー)が必要とする支援(保護やリハビリテーション・社会復帰)を行います
  3. 今後もイドリブから南下する形で解放された都市、およびその近郊にて、活動範囲、対象とするエリアを拡大していくと同時に、13年間インフラが破壊されて来たことで手に入りにくい食料・物資に関しても現場のニーズに合わせて柔軟な支援を展開します
  4. 国連機関・大手NGOなども同様の支援をする可能性もあるため、SSJではこれまで培ってきた現地ネットワークと連携を取り、小回りの利く支援の特徴を生かしながら、中長期的な支援活動へと繋げます

シリア北西部イドリブの空爆された家屋(SSJ職員のスラージュによる視察)

「強制収容所(刑務所)を生き延びた人々への支援」

シリア再建支援の一貫として、「強制収容所(刑務所)を生き延びたサバイバーへの支援」を行います。アサド政権は、2011年より平和的に抗議をするシリア市民を砲撃、包囲殲滅、たる爆弾、空爆、化学兵器、産業レベルの拷問と処刑に晒すことでシリアの人々を支配・弾圧してきました。2011年以降は、民衆蜂起に参加した市民をシリア全土に広がる刑務所・秘密刑務所(強制収容所・絶滅収容所に値する)に収監し、想像を凌駕する拷問と処刑の末に殺害してきました。この非人道的な行為の極致に達するのが、日本でも報道されているサイドナヤ刑務所という場所です。「絶滅収容所」や「人間屠殺場」と表現すべきサイドナヤ刑務所と、シリア各地に広がる収容所において、正確な数は未だ分からないものの30万に及ぶであろう市民が拘束され、10~20万の市民が殺戮されたと考えられます。このアサド政権による強制失踪・拷問の被害を生き延びた人々が、この度のアサド政権崩壊でついに収容所・刑務所から解放されました。SSJ理事長山田一竹は、アサド政権の刑務所と拷問を専門にしており、現在被害者・遺族会と連携しサバイバーたちの置かれる状況を調査しています。SSJではこれまでにも失踪者家族の支援をシリア国内で展開して来ましたが、サバイバーたちが最も必要とする保護・リハビリテーション・社会復帰(就職支援)支援を開始します。

(出典:シリア人画家のNajah al-Bukai)

アサド政権によって弾圧されてきたシリア市民、54年の歴史

シリアそのものは現大統領の父ハーフェズの時代から続くアサド一家の独裁体制国家であり、「壁に耳あり障子に目あり」の隣人などにまで徹底した監視国家を築いていました。その中、中東地域でSNSの力などをきっかけに広がった民主化運動「アラブの春」の煽りを受け、シリアでもアサド政権の独裁・監視体制から自由と尊厳という「革命」を求めて人々は路上に繰り出しました。しかし、アサド政権はこの民衆を武力で弾圧。反政権を掲げる人々を抑え込み、この事態を鎮圧しようとしました。

そんな弾圧の中でも人々は屈さず、逆にアサド政権を追い込むまでに至った時期もありましたが、最終的にはアサド政権からの要請でロシアが介入したことで、形勢は大きく逆転し、人々はどんどんとシリア北西部に押し込められる形となりました。この間、アサド政権側の支配地域に入った場所では、強制失踪と呼ばれる拉致行為や、逮捕者・失踪者への拷問などが行われたため、デモに参加をしていた人々はこれを恐れ非政権支配地域や国外へ逃れることになり、国内避難民、難民が大量に発生しました。

また、逃れた人々が押し込められた北西部でも日々アサド政権、ロシアによる空爆が続きました。これは軍事施設を標的にしたものだけでなく、病院や学校など民間人を標的に行われていることの方が圧倒的に多数で、常に反政権の立場を取る人々の「革命」への思いを潰すための非人道的な行為でした。これはデータとしても示されており、23万人以上にも及ぶシリア危機での民間人死者のうち、20万人以上がアサド政権によるものとなっています。一番左に赤字で表記されている、Syrian regime forces and Iranian militias=アサド政権とイラン軍による民間人殺害を意味します。

(出典:Syrian Network For Human Rights, 2024)

このような残虐な文字通りの「人道危機」の中で、国連はロシアの拒否権により無力化され、解決・仲裁できる国際的な主体のない中での虐殺が10年以上に及び行われていましたが、日本ではこのことはほとんど報道されてきませんでした。さらに、2023年にはシリア北西部でトルコ・シリア地震が発生。人道危機と自然災害のダブルクライシスの最中でも、アサド政権・ロシアによる空爆は止むことがなく、住居倒壊を恐れて路上生活をしている人々が空爆の犠牲になる事例もありました。

このような国内状況の中、国外の情勢に変化が訪れます。ウクライナ情勢でロシアが苦戦していること、イスラエル情勢にイランが注力していることから、シリアを支援していた国家のシリア国内に注ぐ力が弱まりました。そして、今回の攻勢の主体であるシャーム解放機構(HTS)はかつてイスラム原理主義を掲げていたものの、方針転換をし、イスラム原理主義を掲げることを止め、反アサド政権を第一に掲げ、他宗教や他宗派など今まではマネジメントできていなかった多くの人々を取り込み力を蓄えていました。このアサド政権側の弱体化と反アサド側の進化がもとになり、今回の大規模な攻勢とシリアの各都市の解放が起きたと言えます。

シリア市民の力によって解放されたこの道を、絶対に護る

SSJが一貫して「解放」という言葉を使っているのは、本来的にその土地や家を所有し、生活を営んでいた人々がアサド政権による非人道的攻撃・空爆や強制失踪・拷問によって追われてしまった人々が元の居住地を取り戻しているのであり、決して侵攻ではなく、アサド政権の圧政からの解放となっているからです。ダマスカスを解放した現在でもなおシリアでは、2011年に始まった自由と民主を求める「革命」が進行中であり、これからシリアがどうなるのかは私たちにも分かりません。それでも、アサド独裁体制より凶悪な体制など存在しておらず、自由を手にしたシリア人たちは困難を乗り越え自由と民主主義に基づくシリア人のための国を造り上げる決意をしています。

SSJはシリア人によるシリア人のための国造りを支持すると共に、力の限りこれを支援して行きます。シリア市民の力によって解放された自由への道を護るため、その歩みを支えるため、まずはその基盤を整える支援をすることを決定いたしました。

※上記の通り、Stand with Syria Japanはシリア民衆の人道と権利に基づき支援をするスタンスを取っています。そのため、シャーム解放機構をはじめ、いかなる政治勢力に対して支援をすることはなく、あくまでシリア人によるシリア人のためのシリアを実現するために人々の生活基盤に対して支援をします。

シリア人家族と、シリア北西部イドリブの避難キャンプにて(右に写るのがSSJ職員のスラージュ)

今回のアサド政権の崩壊は多くのシリア人と同様に歓喜の報として受け取りつつ、今後もシリアの人々が自由と民主的な権利を得られる社会が構築されるまでシリア社会を注視し続けなければなりませんし、私たちは真の意味での「シリア革命」が成就するその日まで支援を続けます。

今回の支援はその第一歩であり多くの団体で掲げられている緊急人道支援という意味合いよりも、団体の名前にもあるように新たな国を創ろうとしているシリアの人々と共に(with)何ができるのかという視点から、つまりシリア人と協働するという意味合いを込めて事業を組み立てています。どうか、皆さまのお力をお貸しください。

NPO法人Stand with Syria Japan 日本・ベルリン・イドリブ職員一同

https://standwithsyriajp.com/

Representative:山田一竹

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