絶望を希望へ!一緒に科学の進歩を支えてください!
2019/12/11 10:27
こんにちは。日本IDDMネットワーク事務局の大村です。
1型糖尿病の夫と二人の子供とドタバタしながら暮らしています。
1型糖尿病とは関係のない体験ですが、我が子が手術をするかもしれないと言われたときに本当につらかったことがあります。いつもそのつらさを思い出し、1型糖尿病を宣告された家族の気持ちを考えます。
「〇〇かもしれません。その場合手術が必要になります。小児外科に行って調べてもらいましょう」
かかりつけ病院の先生が言いました。きいたことのない名前でした。
先生はすぐに招待状と病院予約を準備してくれました。
待合室に戻ってすぐに○○をスマートフォンで調べました。いえ、実際はその日から小児外科の診察までずっと毎日毎日スマートフォンで検索し続けました。
手術にはリスクがあり、命にかかわる。
手術後もその痛みで食事をするのもつらく、子どもはとてもつらい思いをする。
手術のあとが残る。
そんなことばかりが載っていて、心配と不安いっぱいとなり、何回調べても変わらないのに調べ続けました。
小児外科に夫が子供を連れて行ってくれた時も、早く連絡が来ないかという思いと、何も連絡が来てほしくないという思いで1日胸がギュッと締め付けられるようでした。
検査の結果は…○○ではなく、何も問題ないということでした。心底ほっとしました。でもその後数日不安が残りました。ほんとうにそうなのだろうかと。
実際何事もなく子どもは元気で、手術もすることはありませんでした。でも、手術しなくていいとわかるまでは本当につらくて、どん底で、毎日涙をこらえていました。
1型糖尿病を宣告された家族はこのような気持ちなのだろうと共感できる、私にとっては貴重な経験でした。今となってはそう思えます。この気持ちを絶対に忘れないように、いつも思い出します。
少し話は変わりますが、約100年前、インスリンというホルモンが発見されなければ、私は夫と出会うことはありませんでした。今夫との生活が成り立つのは多くの研究者の努力・科学のおかげであると大変ありがたく思います。
科学は進歩しています。1型糖尿病を根絶し、病気のせいで“絶望”する1型糖尿病患者・家族がいなくなる日が来ると信じています。
ですが、科学の進歩のためにはたくさんのお金が必要なのは事実です。1型糖尿病を「治る病気」にするための“支える人=マンスリーサポーター”になって、一緒に活動にご参加いただけますと幸いです。
事務局 大村あずさ
← Back to all activity reports