人生最後の挑戦!
2019/12/2 10:27
ある日を境に3歳の娘の元気がなくなり、診断の結果、娘の病気は難病の”1型糖尿病”と知りました。
娘は、幼稚園に行きたくないと言って、食卓の丸テーブルに座り込んでしまいました。
私は、さぼりは許せないとの思いで怒鳴りつけたことを今でもはっきり覚えています(後にこれが糖尿病性昏睡だと知りました。娘には本当に申し訳ないことをしました。)
その後、日に日に元気がなくなり、熱はないのにうとうと寝込んでしまいました。
近所のかかりつけの先生の所に行くと、血糖値だったと思いますが異常だと言うことで、すぐに大きな病院で診てもらうことを勧められました。
娘は一生毎日注射をしなければならない
ちょうどその時、東京へ出張したのですが、新宿の紀伊国屋書店で糖尿病に関する本を読みあさり、「インスリン依存型(1型糖尿病)」と「非依存型」があり、依存型は一生注射が必要であることを知り愕然としました。
小田急線の電車の中で購入した本を読みながら、娘の症状が何でもかんでもインスリン依存型に当てはまるので、どこか一つでもあてはまらない所がないかと必死で探したものです。
帰ってから大学病院へ連れて行くと、即入院、今夜が峠、今夜を乗り越えても一生注射するしか生きる道はないとの説明でした。病院から見たあの時の山の景色はとても暗く見えました。
特に毎日の注射から逃れられないと聞いたときは、正直言ってここで死んでくれた方がましだと思ったくらいです。
でも今は一緒に生きることができて、本当によかったと思っています。
発症した頃、我が家は先輩患者・家族に助けられました。
そして、医学は進歩しました。1型糖尿病が「治る」という目標を掲げられる時代が到来しています。
2025年、1型糖尿病を根治する病にして、私の人生最後の目標を達成させたいと思っています。
”不治の病”を”治る病”にするという、”不可能を可能にする”日本IDDMネットワークの挑戦にマンスリーサポーターとして「参加」をよろしくお願い申し上げます。
日本IDDMネットワーク副理事長 岩永幸三
← Back to all activity reports