【クラファン終了まであと10日!】なぜ法テラスがクラウドファンディングを実施するのか?
2025/2/4 11:16

法テラスがクラウドファンディングを始めてから約1か月半、「なぜ国から予算をもらっているはずの法テラスがクラウドファンディングをするのか?」という疑問のお言葉をいただくことがあります。
法テラスは、国が設立した公的な法人であり、国から、法務省を通じて予算を交付されており(運営費交付金と呼ばれるものなど。国民の皆様からいただいた税金です。)、これを運営に使わせていただいております。
しかし、法テラスは、国の機関・組織そのものではなく、職員も公務員ではありません。
そして、法テラスは、法務大臣からの指示である中期目標(※)においても、国からの予算のみによらず、寄付金などの自己収入の獲得・確保に努めるよう定められています。
※「日本司法支援センター中期目標」第6、1「自己収入の獲得等」
以下のリンク先(法テラスのホームページ)の「中期目標」から見られます。
https://www.houterasu.or.jp/site/kouhyou-jikou/sougouhouritsusien.html
法テラスにとって皆様からのご寄付はとても重要であり、法テラスは、平成18年の設立以来、これまでずっとご寄付を募り、多くの方から賜りました寄付金を大切に使わせていただいてきました。
それでは、なぜ今回、ご寄付を募る方法として、クラウドファンディングを取り入れたのか。
法テラスに対する予算は、国の機関等と同様に、年度ごとにいただいており、予算には使い道が決められています。
例えば、令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震。誰も予想できていなかった突発的な災害であるため、令和5年度(令和5年4月~令和6年3月)の法テラス予算には、この地震にすぐに対応するための予算がそもそも想定されていませんでした。
他方で、法テラスは、石川県に「法テラス号」を配備する必要性が高いと考え、すぐに配備の準備に取り掛かりました。
そこで、石川県に「法テラス号」を配備し、運行させるため、機動的に支出できる寄付金を充てることとし、無事、石川県に「法テラス号」を配備することができました。また、その後の「法テラス号」の運行費用にも、寄付金を充てることにより、被災者のニーズに合わせて柔軟に「法テラス号」を運行することを継続できているのです。
同じことは、こども支援にも当てはまり、その時々のニーズに即応するためには、どうしても寄付金を充てる必要が生じる場面があります。
そして今、クラウドファンディングにより、法テラスが行うこれらの被災地支援、こども支援の活動状況とその重要性をお伝えすることにより、法テラスの活動をより多くの皆様に知っていただきたいと思っています。
継続的に法テラスをご支援いただける方には、是非とも「法テラス応援団」(年会費制)にもご加入いただき、今後ともご支援を賜ることができれば大変ありがたく存じます。
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