活動紹介(インドネシア)
2024/4/30 13:47
こんにちは。横浜事務所の井ノ口です。
今日は、インドネシアでの活動について紹介します。インドネシアの活動はすべて現地パートナー団体のインドネシアウミガメ研究センター(Yayasan Penyu Laut Indonesia)と一緒に活動しています。
インドネシアでの活動は主に2種類に分かれます。
①タイマイ・アオウミガメ産卵状況の調査、卵の保護
私たちは1995年よりインドネシアにて、7種類のウミガメのうちの一種「タイマイ」の産卵状況の調査を行っています。2008年までに延べ39地域(505島)の調査を行い、約20,000巣のタイマイ産卵跡を確認しました。
しかし、ふ化の跡を確認できたのは4巣のみ…。他はすべて食用や販売目的のために地域住民により採取されていました。1980年代と比較するとタイマイの産卵数は82%も減少しており、中にはすでに絶滅した地域も出現しています。
そうしたことから、ELNAでは、ウミガメ卵の盗掘を防ぐために地元住民をウミガメ卵の監視員として雇用するシステムを導入しています。
現在はジャワ海にある4島で活動を行っており、それぞれの場所で成果を上げています。
例えば、ある島では活動開始当初(1998年から8年程)は年200回程しかなかった産卵が活動開始9年目から増加しはじめ、2020年には1年で1925回の産卵が確認されるようになりました。
また、近年の遺伝子解析により、4島それぞれが遺伝的に異なる個体群であり、それぞれの子孫を守ることの大切さが科学的にも証明されています。
②オサガメ・ヒメウミガメ産卵状況の調査
ウミガメ種の中でも最も絶滅に近いとされているオサガメは、太平洋、大西洋、インド洋に生息しています。
その中でも、太平洋のオサガメはこのままでは近いうちに絶滅するだろうと言われています。パプアでは、1999年からパプアのオサガメ保全事業を行っています。2地区でモニタリング調査を継続しておりましたが、現在は1地区のみで活動を継続しています。
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資金難の状況もあり、活動を縮小しながら継続している状況ではありますが、組織として活動規模を戻せるように資金獲得にも努力していきます。
その間、優先すべき事項を見極めながら保全活動を継続しつつ、将来的に重要な産卵地の個体群が残されるような活動にも取り組んでいきます。
インドネシアでの活動は、一般の方々からのご寄付・ご支援の下で継続できている活動です。末永く応援をよろしくお願い致します。
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ご寄付でできること
¥5,000
5,000円のご寄付で、インドネシアで約2000個の卵を盗掘から守り海に帰すことができます。また、小笠原で約100個のアオウミガメの卵を光害から救うことができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
ご寄付でできること
¥10,000
10,000円のご寄付で、インドネシアで約4000個の卵を盗掘から守り海に帰すことができます。また、小笠原で約200個のアオウミガメの卵を光害から救うことができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
・勉強会/交流会へのご招待
ご寄付でできること
¥50,000
50,000円のご寄付で、インドネシアで監視員を1名、約1.5ヵ月間雇用してウミガメの卵を盗掘から守ることができます。また、小笠原で約1,000個のアオウミガメの卵を光害から救うことができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
・勉強会/交流会へのご招待
・缶バッジ
ご寄付でできること
¥100,000
100,000円のご寄付で、インドネシアで監視員を1名、産卵最盛期の約3ヵ月雇用してウミガメの卵を盗掘から守ることができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
・勉強会/交流会へのご招待
・缶バッジ
・海洋センター内特別ツアー(要事前予約。来島のお手配等はご自身でお願いします。詳細未定)
ご寄付でできること
¥300,000
300,000円のご寄付で、活動停止が懸念されるプナンブン島での保護を継続し、遺伝的にも独立した南西カリマンタン地方の個体群を次世代に残すことができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
・勉強会/交流会へのご招待
・缶バッジ
・海洋センター内特別ツアー(要事前予約。来島のお手配等はご自身でお願いします。詳細未定)
・インドネシアの監視小屋に名前を書く