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Yoichi Suzuki

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IMPACT 1日目

2024/2/26 21:34

IMPACT 1日目 Main Visual

羽田空港を21日20時過ぎに出発して、ロサンゼルスとダラスでそれぞれ乗り換えて、会場となるStephen F. Austin State UniversityがもよるにEast Texas Regional Airportに20日23:00過ぎに到着しました。約24時間かかっての移動でしたが、時差の関係であまり時間がかかっていないような感覚です。

ただ、ここからさらに車で1時間かかるところなので、この日は最寄りのホテルに宿泊し、翌日に会場に向かいました。会場となるNacogdochesという町にあり、穏やかな雰囲気で学ぶ場としてはとてもよさそうな環境でした。

22日の公式なプログラムは夕方にある基調講演のみでしたので、まずは今回宿泊を大学側が用意した寮を借りることにしていたのでチェックインをしに向かいました。

チェックインは、大学内の学生センターで行いました。学生たち自身によって管理されている建物で、こうした建物の運営を通じて学生のマネジメント能力も高まるのだろうと感じました。滞在期間中に大切な手紙を出すために学生センター内の郵便局を訪れた際にも職員のほかに多くの学生スタッフがいて、対応をしてくれました。

チェックインでは、若干のトラブルがあったもののスタッフのサポートもあり、無事に部屋に荷物を置くことができました。基調講演まで時間があったので、任意企画の大学ツアーに参加しました。同大学の学生によってキャンパスを案内してもらえました。以前のIMPACTに参加した際のキャンパスツアーはデモや人種差別を乗り越えて初めて入学したアフリカ系の学生のことなど、社会問題についての情報も多く紹介されたので少し期待をしていましたが、今回は一般的な大学の施設案内でした。それでも経営学部で実際に株価の変動をリアルタイムで確認できるモニターが常設であり、学生が投資を実践的に学があるなど興味深い説明がありました。

そのあと、大学内を歩いていたところ、大学の歴史に関する展示があり、ベトナム戦争への反戦運動なども掲示がされていたので、大学の歴史としてそうした運動自体はあったように思います。

夕方になり、基調講演が開催される会場に向かいました。大きな会場の中に丸テーブルがいくつも置かれ、参加者は自由に着席をしていました。基調講演では、3名のアクティビストたちによるパネルディスカッションが行われた。それぞれが地域コミュニティで活動をしながらも、人々の組織化(コミュニティ・オーガナイジング)とアドボカシー(政策提言)の経験をもっており、また白人の方でより自身の特権や交差性を意識しながら活動をする方、アドボカシーの戦略的な手法から発言をされる方、移民背景でコミュニティに生きる一人ひとりの痛みにそって話をする方など三者三様の切り口で発言をされていた。「移民を巡る事柄は政治的な問題じゃなく、人々の問題としてみていくことが必要」「社会正義を実現するうえで特に重要なのは"交差性"」など、社会正義の実現を進めていくうえで重要なキーワードを来場した人々に向けて発していた。

質疑応答では、多くの来場者、特に学生から質問が出ていた。既に地域のコミュニティに入って活動している方々も多く、学術的なことよりも具体的な事例をあげながら、人と接する時のアドバイスを求めたり、そこでの葛藤についての質問が多かったように見受けらた。日本社会でもこうした重要なメッセージを発信している人々はいる。ただ、多くの学生が集まるイベントにおいて、こうした言葉を使って働きかける場を多くはない。

社会の中で、多くの人々が暮らしをしながら直面する課題について、「綺麗な言葉」をただいうだけでなく、その中にある緊張や葛藤も乗り越えながら行動をしていく、そうした姿を来場者に見せていたパネルディスカッションはとても印象的で、こうした機会は若い学生世代の価値形成にも大きな影響を与えるように思う。なお基調講演の合間では、同じ丸テーブルに着席する人々で交流する時間もあった。私は2人の大学職員と交流をすることができた。IMPACTは自由なイベントで全員が1日目から参加するわけではないため、1日目は100-150名程度の参加だったように思う。2日目以降は少人数でのワークショップも開催されるので、より具体的にアメリカの人々に触れていきたいと思う。


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〒2400112

神奈川県三浦郡葉山町堀内318番地

https://www.wakeupjapan.org/

Representative:鈴木洋一

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