【応援メッセージ】〜いしかわ内科 院長 石川智信さん〜
2023/6/23 13:48
マンスリーサポーター募集キャンペーン終了まで残り1週間!
応援してくださっている皆さまに心から感謝申し上げます。
現在、キャンペーン目標の54%! 引き続き、皆様のご支援(情報の拡散)をお願いいたします。
今月末までは引き続きプロジェクトの調整をしながら様々な方からの応援メッセージをご紹介していきます。
今回は、「かあさんの家」の初期の頃から訪問診療で支えていただいている石川先生からのメッセージです。
「宮崎をホスピスに」に共感したホームホスピス宮崎との出会い
癌の患者さんを自宅で最後まで支援したいと大学病院を辞し開業してから29年になる。開業して5年目だったと思う。初代のホームホスピス宮崎(HHM)理事長であった山田千代香さんが「私たちの仲間になりませんか」と、初対面の私を訪ねてきた。一か所のホスピスで診ることのできる人数には限りがある。
「宮崎にホスピスを」から「宮崎をホスピスに」という活動に転換した経緯を聞いた私は、その場で仲間入りを承諾した。宮崎全体をホスピスマインドにあふれた地域にしたいという考えに共感したのであった。
偶然と出会いが重なったホームホスピス宮崎での出会いと今
HHMの理事になって早々に、ホームホスピス協会(HHA)というHHMにとっては親とも言える組織の研修会を宮崎で行うことになった。2泊3日の研修会を盛り上げようと初日のオープニングセレモニーは都城出身のオペラ歌手である東さんの格調高い歌で始まった。一方司会を仰せつかった私には何も芸が無かった。何とか盛り上げようと女装して司会をした。宮崎人は品がないと顰蹙を買うかもしれず、いささか不安ではあった。しかしこれが大喝采で受けに受けた。調子に乗った私はHHAの会長である川越厚先生やその奥様で聖路加看護大学教授の川越博美先生を勝手にお兄様お姉さまに仕立て上げて、面白おかしくインタビューして回った。今思いだすと赤面ものである。妻にはもう一回やったら離婚よと言われた。
しかし人生とは不思議な縁の連続である。その10年後、妻がくも膜下出血で倒れ、右半身麻痺と失語症が残り、医師を継続できなくなった。
2人分の診療を担うことになった私を助けてくれたのが、研修会に参加していた癌センターの松本武敏先生であった。
彼は私の女装での司会が強く印象に残り、その時渡した名刺をずっと持っていたそうである。私の苦境を聞いて手伝いに駆けつけてくださった。また山田千代香さんも妻が倒れて以降ずっとリハビリに付き合って支援してくださっている。これもHHMでの出会いがあったからこそだと、感謝の気持ちでいっぱいである。
あれからHHMは特定NPO法人となり今回マンスリーサポートを募ることになった。それぞれの地域にホスピスマインドを広めたいという気持ちをお持ちの方は、ぜひご支援をお願いします。
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