【応援メッセージ】〜高齢者住宅財団顧問 髙橋紘士さん〜
2023/6/9 11:24
クラウドファンディングを始めてから12日、今週の目標25%(13名)までもう一息となりました。
応援してくださっている皆さまに心から感謝申し上げます。
今回は、ホームホスピス応援団の筆頭として応援いただいている高橋 紘士様からいただいたメッセージを紹介します。
日常の佇まいの中にある「ケア」に魅了されたホームホスピス宮崎との出会い
あれは「かあさんの家曽師」が開設された頃、NHKから、「宮崎にホームホスピスというのができたのですが、どう思われますか」と、コメントを求められました。その概要を説明され、前例のない、地域発の試みとして評価し、肯定的な反応をしましたと思います。
その放送の後、拝見しないままのコメントは無責任だと考え、時間をおかず宮崎に行って、市原さん達とお目にかかりました。ホームホスピスの日常的な佇まいでの「ケア」の様子を拝見し、ホームホスピスに“恋に落ちて”しまいました。
後に「ともぐらし」と呼ばれるようになった「住まい方」から、単身の高齢者でも、最後の時まで普通の暮らしを続けながら「生ききる」姿を、目の当たりにすることができたからです。
地域の拠点としての「ホームホスピス」とその背景
市原さんが適切に指摘されているように、ホームホスピスでの「ともぐらし」は、家族とも本来の関係を取り戻すことができます。ご本人も悔いのない人生を送る場として、病院や介護施設とは違う場が選択肢として創り出されたのだと実感できました。今日全国に拡がっているホームホスピス運動は病院・施設依存の現在の「看取り」への違和感がもたらしたものだと思います。
幸い、在宅医療や訪問看護も在宅介護サービスも社会保障として提供できるようになり、このような制度と手を携えて、地域の拠点としてのホームホスピスが展開するのは必然であったのではないでしょうか。しかし、その背景にはホームホスピスを開設する方々のなみなみならない労苦があることを忘れてはなりません。
宮崎では市が5年間の時限ではありましたが、運営に資する補助金が予算化され、運営上とても助けられたようです。現在はこれが廃止されたのは残念です。
「必要」なことを持続可能に行うために
当初、看取りの場ということで、地域の側で、もしかしたら違和感があったかもしれません。「地域から生えてきた」というある方の評言のとおり、地域から生み出されたホームホスピスは地域の支えなしには継続できないため、その支持を得ることに勢力的に取り組んできました。
さらに、ホームホスピス宮崎は「HALEたちばな」のようにこれまで、支援が整っていなかった医療的ケア児とその家族を、多世代の「ごちゃまぜ型」で支援する地域拠点を開設しました。
ホームホスピス宮崎は「必要」があるのに、「制度」ができなかったことを率先して開拓してきたのです。これが持続可能になるためには、継続的に市民の広い範囲の自発的な支援が行われることが必然です。
その意味で今回のマンスリーファンディングへの期待は大きいです。
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