【応援メッセージ】〜顧問 本部和彦さん〜
2023/5/30 16:15
マンスリーサポーターキャンペーン2日目。応援してくださっている皆さまに心から感謝申し上げます。
本日は、「かあさんの家」にお母様が入居されていた本部和彦様からいただいた応援メッセージを紹介します。
母の「我が家」になったかあさんの家との出会い
中学の還暦同期会で45年ぶりに遭遇した宇都さんのご紹介で、胃瘻の手術を受け病院のベッドに括り付けられていた母が彼女の実家「かあさんの家 月見ヶ丘」に入居したのは2010年11月でした。
それが丁寧な介護のおかげで12月には椅子に座って経口で食べられるまでに回復してくれました。胃瘻から経口食に復帰した貴重な例としてあちこちで取り上げていただいています。母は、同居した宇都さんのお母様が高等女学校の先輩だったこともあり、その後もかあさんの家を我が家だと思って2016年5月に亡くなるまで楽しく暮らしてくれました。
「ホームホスピス宮崎」が先駆者として全国へ広がった取り組み
在宅医療制度を利用しながら既存の住宅を介護施設として活用することでコストを抑えながら、入居者に寄り添い、一人一人の人生の終末期を日常生活の中で家族と共に迎えさせてあげようとする「ホームホスピス宮崎」の先駆的な取り組みは、今でも変わることなく受け継がれ、更に全国へ広がろうとしています。
宮崎では、その取り組みは、24時間医療的ケアの必要な子供を預かる施設「leilei」、訪問診療の「みつばち診療所」、コミュニティカフェ「游椿」、研修スペース「たちばな学舎」などを組み合わせた「HALEたちばな」へと発展しています。
理念・想いに対して追いつかない制度問題と解決の糸口
しかし、こうした介護事業が担い手の献身に依存することでようやく成立する事業であってはならないと考えています。
担い手が適切な収入を得て、人生の将来ビジョンが描け、積極的に職業として選択できることが必要です。しかし、残念ながら現在はそのような状況にありません。理念・想いに制度が追い付いていないのが現実だと思います。
国や自治体が関与しながら公的資金によって営むことが可能となる制度ができるまでの間、社会が必要としているこのシステムを維持するための知恵の一つがクラウドファンディングだと思います。
より多くの方がホームホスピス宮崎の思想に賛同されることを願っています。
← Back to all activity reports