2022年はウクライナ戦争により国際社会全体が不安定化。戦争が長期化し2023年になった今も続いています。国内においても物価上昇などが日本で暮らす海外ルーツの子ども達の生活により一層影響を与えています。
またウクライナから日本へ避難してくる人々も増え、YSCグローバル・スクールでも多くのウクライナの子ども達が日本語を学んでいる姿を目にします。今キャンペーンは、海外ルーツの子ども達に専門的な日本語教育やつながりを提供しているYSCグローバル・スクールへの誕生日寄付です。ご支援ご協力の程どうぞよろしくお願いします!
Story
2月25日で38歳の誕生日を迎えます!
今年も毎年恒例のバースデードネーション(誕生日寄付)にチャレンジします。
誕生日に自分がお祝いをしてもらうのも良いですが、せっかく年に一度の誕生日。ただ自分のためだけの日にするのではなく、誰かのためになる日にしたい。そう思って2020年より毎年挑戦しています。お陰様でいつも忘れて通り過ぎてしまう自分の誕生日を覚えていられるようになりました(笑)
支援という形で誕生日を祝ってあげようという奇特な方がいらっしゃいましたら、お気軽な気持ちで寄付をお願いできると嬉しいです。画面右下の「支援する」ボタンで500円から寄付できます。
目標額は38,000円(年齢×1000円)です。どうぞよろしくお願いします!
※ 寄付金は決済手数料を除いて全額団体に寄付されます。
■ 支援先
今回の支援先も2020年、2021年、2022年と同じく「YSCグローバル・スクール」です!
2010年より福生市を拠点に、海外にルーツを持つ子ども達に日本語指導を始めとした教育支援を続けてきたNPO法人で、毎年100名以上の子ども達を受け入れています。
現在、スタッフとして活動に関わっているのですが、中国やフィリピン、ネパール、ペルーなど様々な国にルーツを持つ子ども達が、日々、日本語の勉強に励み、クラスで友達と楽しく生き生きと過ごす姿を目にします。
それは何より、このスクールが彼らにとって「安心できる居場所」であるからこそ。
子ども達のことを一番にに考え、時に厳しく、時に親身になって接する先生やスタッフの方々。そして「海外にルーツを持つ」という境遇を同じくするクラスメイトに囲まれた環境。それらが子ども達の学びを後押ししているのだと思います。
現在、全国の公立小学校に在籍する日本語教育が必要な子どもたちは約5万人。そのうち1万人以上が学校で何の支援も受けられていない状況にあると言われています。
2020年に入ってからは新型コロナウィルスの感染拡大により世界的に厳しい状況に陥り、さらに2022年2月にはロシア軍によるウクライナへの全面侵攻に伴い、ウクライナ戦争となり国際社会全体が不安定化(今戦争は2014年にウクライナ東部ドンバス地方で始まった紛争の延長線上にあります)。
大穀倉地帯であるウクライナからの食糧輸入に頼っていたソマリアやイエメンを始めとした国々はさらなる食糧問題に直面し、日本社会においても物価上昇などが私たちの日常生活に大きな影響を及ぼしています。
特に海外ルーツの人々は、そういった社会の変化の中でどうしても弱い立場に置かれてしまいやすいです。生活上必要な情報へのアクセスが難しかったり、日本経済が傾く中で職を失いやすいのも彼らです。結果、彼らの子ども達が教育を受ける機会を失ってしまいます。
昨年はコロナ禍やウクライナ戦争により、YSCグローバル・スクールにつながってくる子ども達が一段と増えました。子ども達ひとりひとりに対して日々スタッフや先生方が精力的にサポートしていることもあり、慣れないリモート授業でも一生懸命勉強に取り組むことができています。
そういった状況に置かれている子ども達に教育機会を与え、日本で居場所を作れる支援のお手伝いができればと思い、今年もまた支援先に選びました。
■ 最後に
「Pay It Forward(恩送り)」
個人的に好きな言葉のひとつなんですが、「Pay It Back(恩返し)」の反対の意味を持ちます。人から受けた親切をその相手に返すのではなく、助けを必要としている他の誰かへ送っていく。それは社会全体に良い循環をもたらすと思います。
自分自身、海外ボランティアとして中東で暮らし、今は写真家として海外取材に出かけることもあります。現地の人に嫌な思いをさせられることもありますが、困った時に助けてくれるのも現地の人です。2022年に行なったウクライナ取材でも現地の人々に大変お世話になりました。
そして今、自分は日本に住む「現地人」です。日本で暮らす海外にルーツを持つ人々は年々増えています。その中には日本で差別を受けたり、言葉の壁にぶつかったり、居場所を得られずに苦しい思いをしている人もいます。そんな彼らが安心して暮らせる日本社会になってもらいたい。
「自分に関係のない人達なのになぜ?」と聞かれることがあります。確かに彼らは自分にとっては関係のない存在です。しかし、関係する関係しないという視点ではなく「もし自分が彼らの立場だったら」という想像力を持てる人々が増えれば、もっと「Pay It Forward」が広がっていくのではないかと思います。