『ウリハッキョマダン』⑫

2022/9/7 12:05

＊2年前（2020年）に発刊された、『ウリハッキョマダン冊子』の文を紹介いたします。

【地域とともに】

大津高校　越後啓二良

　私と朝鮮学校とのつながりは前任校でのプール実習。学校にプールのない朝鮮学校の子どもたちが笑顔でやってくる。チヂミを焼き、職員も高校生も楽しく交流する。体育の授業で活用しているカヌーをプールに浮かべると子どもたちのテンションはさらに高くなっていく。最高に楽しい研修会であった。

　そんな私にも転勤の時がやってきた。新しい勤務校は朝鮮学校のすぐ近くの大津高校。ウリハッキョマダンでも吹奏楽部の演奏や人権学習のフィールドワークで参加させてもらうなど以前から交流があったようだ。私は着任後カヌー部の顧問をさせてもらうことになったので、部員にも朝鮮学校のことを知ってほしいと思い、ウリハッキョマダンのテントやステージの設置など会場準備のお手伝いをさせてもらうことになった。

テントを立ててみると近隣の小中学校や地元自治会の名前が書かれていた。会場準備が終了すると「冷たい飲み物をどうぞ」と声をかけてもらう。これも近所のコンビニから差し入れでもらったお茶であったようで、朝鮮学校の一大イベントを地域の皆さんが応援し支えてくれているのだということが分かった。

毎年８月末の開催で、真夏の日差しもあれば台風や大雨など過酷な状況ばかり。会場準備は高齢化の進む実行委員の皆さんだけでは厳しくなってきているので、今後も大津高校カヌー部はトレーニングを兼ねて会場準備のお手伝いを地域の一員として参加させていただきたいと思っています。

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